編集部|ビューティー
06.Nov.2020

「もしかして睡眠障害…?」精神科専門医に聞いた、眠れない時の原因や対処法、安眠を妨げる寝る前のNG行為

寝たいのに眠れない……! 明日も仕事なのに結局2~3時間ほどしか眠れなかった……。という経験、ほとんどの人があるのではないでしょうか? でもそんな状態が長い間続いたら、もしかして何かの病気かも……? 今回は、虹の森クリニック院長で精神科専門医の坂野真理先生に、眠れない時の原因や対処法、安眠を妨げる寝る前のNG行為など、睡眠に関するギモンを伺いました。

【目次】

Q1:もしかして“睡眠障害”……? 眠れない日々が続いたときに考えられる病気って?

【不眠症】

眠れない夜を経験したことは、きっとあなたにもあるはず。日本人の約2割が1ヵ月以上不眠が続いており、30代の女性では約3割に及びます(*1)
一般的に「不眠症」と呼ばれる状態にはこんな症状があります。

・寝つけない
・寝たのに何度も起きてしまう
・寝たのに朝早く目が覚めてしまって、もう一度寝たいのに寝られない
・寝たのに起きたら疲れていて、ぐっすり寝た感じがしない

ポイントは、「○時間以下の睡眠時間だったら不眠症」というような決まった睡眠時間数はないことです。また、眠れなくても日中通常の生活が送れていれば、不眠症とは言いません。

不眠症の原因や対処法は実に様々ですが、このあとの内容をご覧ください。

【概日リズム睡眠-覚醒障害】

これは、「寝る」「起きる」という睡眠のリズムを調節するいわゆる“体内時計”がうまく働かない時につける病名です。通常はだいたい24時間のリズムになるように脳が調節しています。しかし、概日リズム睡眠-覚醒障害ではこの仕組みが働かず、変な時間に強い眠気が来たり、寝る時間になっても寝られないことがあります。

主に次のようなタイプがあります。
睡眠相後退型:例えば、朝4時ごろに寝て昼に起きるような「遅寝遅起き」タイプです。このタイプはもっとも多く、特に若い人や子どもに多いです。

睡眠相前進型:例えば、夜7時ごろに寝て朝3時に目が覚める、というような「“超”早寝早起き」タイプです。年配の方に多いです。

不規則睡眠-覚醒型:睡眠リズムが一定にならないタイプです。認知症や脳に大きなケガをして後遺症が残っている場合など、脳神経疾患のある人に多いです。

非24時間睡眠-覚醒型:睡眠時間は一定であるものの、24時間以上のリズムになり、毎日1~2時間ずつずれていくタイプです。視覚障害のある方に多いです。

交代勤務型:夜勤や当直など不規則な仕事をされている方に多いタイプです。

【睡眠呼吸障害】

こちらは「睡眠時無呼吸症候群」とも呼ばれる病気が代表的です。眠っている間に繰り返し呼吸が止まったり弱まったりしてしまい、血中酸素濃度が一時的に低下してしまう病気です。中でももっとも多いのは「閉塞型」で、鼻や口からのどまでの上気道が、何らかの原因で睡眠中にふさがってしまうために生じます。

症状として、次のようなものがあります。
・寝ている間に大きなイビキやあえぐような呼吸、のどが詰まっているような音がする
・夜中に何度も目が覚める
・夜間に何度もトイレに行く(頻尿)
・朝起きると、頭痛や疲労感がある
・日中疲労感があり、仕事や勉強に集中できない

原因としては、
・肥満
・のどが狭い
・首まわりが太い
・扁桃腺が肥大している
・アルコールやタバコの過剰な摂取
などがあります。

この病気は、高血圧、脳梗塞などのリスクを高める他、うつ病などの精神疾患や重大な交通事故につながる可能性もありますので、上記が疑われる場合には医療機関を受診するようにしましょう。

上記のほかにも、レストレスレッグズ症候群(むずむず脚症候群)、睡眠時随伴症などの睡眠障害があります。
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