「えっ、日焼け止めってシミ予防のため?」 老け感をアップさせるシミを消したい【宮下草薙のはじめて美容】第34回
【男のシワ問題】に続き、今回、向き合うのは【男のシミ問題】。おふたりとも、日焼け止めは、夏のロケのときに渋々塗っていると言っていただけに、そこまで気になっていないのかと思いきや、実はシミをつくりたくない願望があることが発覚。そこで、高瀬先生がシミのできる理由から対策まで教えてくれました!
「奥さんから言われるんです、シミを消したほうがいい!って」(宮下)
宮下さん(以下、宮下さん)
最近、頬の高いところにパラパラとシミが出てきていて。正直、全然気にするタイプではなかったんですけど、めっちゃ奥さんから言われるんです。一気に老けた感じがするから、消したほうがいい!って。テレビに出ていても、そこばっかり気になると言われました
髙瀬先生(以下、髙瀬)
おそらく、奥様がイメージしているのは、ボンと大きくて主張するシミ。そのシミは“老人性色素斑”という名前がついていて、年齢を重ねてくると出てくるものです。確かに老けて見えるし、シミが目立つとそれだけで5歳ぐらい年齢が上に見えることも。そういうシミはないほうが、生命感があって若々しく見えますね
草薙さん(以下、草薙)
でも、そもそも、シミってなぜできるんですか?
髙瀬
細胞の中にある、いわば細胞の心臓部である「遺伝子を守る」ためにできるんです。遺伝子が死んでしまうと、細胞自体がダメになってしまい、人間の体に大きな影響を与えます。そこで、この遺伝子を守るためにつくられるのがメラニン。遺伝子に紫外線が当たらないように壁となって守る役割があります。ただこのメラニン、増えすぎると表面に溜まり、シミとなって浮き出てくるんです
草薙
ということは、もしかして紫外線がメラニンをつくる原因だったりしますか?
髙瀬
はい、シミの80%が紫外線によるもので、紫外線によって活性酸素(*)が発生すると、この活性酸素がメラニンをつくる細胞=メラノサイトを刺激します。そこでメラニンがつくられ、それが肌の細胞に受け渡されて……量が増えるとシミとなって表面に出てくるのです。先ほどお話ししたように、メラニンは本来、私たち人間が健康に生きていくためには必要。ですが、過剰になるとシミとなって見た目に影響を与えるんです
草薙
80%もかかわっているなんて、びっくり! どうやったら防げますか?
髙瀬
どの段階で防ぐかという違いで、いくつか種類があります。まずは、紫外線を浴びると活性酸素が発生するため、【紫外線自体をブロックするUVケア】が大事です
草薙
日焼け止めって、肌が赤くなったり、日焼けするのを防ぐだけじゃなくて、シミを防ぐ役割もあったんですね! 知らなかった〜
髙瀬
はい、そうなんです。さらに紫外線を浴びたからメラニンをつくれ、という指令が出ますが、その【指令をブロックするもの】、生成されたメラニンを【肌細胞に渡す段階でブロックするもの】、さらに【できたシミを薄くするもの】、【メラニンの排出を促してシミを防ぐもの】など、シミ対策にも実はいろいろ種類があるんです
宮下
わ、ややこしい! そんなに種類がいろいろあるんですね。でも、どれを選べばいいか迷いますよね?