乾燥が気になる冬。ガサガサともささくれとも無縁な手に!<ハンドケア>【宮下草薙のはじめて美容】第28回
東京都心の1月上旬は、1度も雨が降らなかったというニュースが流れており、皆さんも感じてあるであろう「乾燥」問題。上着を脱ぐたびにバチバチッと静電気が起きたりもしているのではないでしょうか。乾燥と同時に寒さも厳しく、それでも感染予防のため、手は洗わなくてはならない今、手荒れやガサガサに悩むのは、宮下草薙のお二人も同じこと。
そこで、今回のテーマは「手」。ハンドケアについて、ウォブクリニック中目黒の皮膚科医、髙瀬聡子先生に学んでいきます。
冬はもはやあきらめモード?! ガサガサともささくれとも無縁な手へ
宮下さん(以下、宮下)
先生! やっぱり手がカサカサしてきました。何年も前から、毎年、冬はなるんですよね……
髙瀬先生(以下、髙瀬)
ハンドクリームなどは塗ってますか?
宮下
塗らなくちゃいけないのは、わかっているんですけど、拒んじゃうんですよ、カラダが勝手に(苦笑)
草薙さん(以下、草薙)
その気持ち、すっごいわかる
宮下
ガサガサがひどくなって、ささくれまでできて、とんでもないことにまでなったら、しぶしぶ手の甲だけに塗りますが……
草薙
手のひらに塗ると、なんていうか、“使用不可能”になるからね
髙瀬
なるほど……。基本的には、ガサガサしたり、ささくれにならないために保湿するのがハンドクリームの役割なんです
草薙
でも、毎年なんですけど、冬になるとなんでこんなに……尋常じゃないくらい手ってカサカサになるんですか?
髙瀬
洋服などで覆われているほかのパーツと違って、手はずっと外気に晒されている状態。なので、空気が乾く冬は特に乾燥しやすいんです。また、顔と同じ肌なので、皮脂と汗によってできる皮脂膜で守られていますが、手は全身の中でもっともよく洗う場所。洗うたびに、その皮脂膜が洗い流されがちなんです。しかも、冬は寒いので、洗い流すときにお湯を使いがち。当然、油汚れがお湯でよく落ちるように、皮脂も洗い流れやすい状態となって、一段と乾くのです
宮下
確かに……お湯か水かで選べるんだったら、お湯を選びますね
実は消毒用のアルコールも乾燥を悪化させる
髙瀬
さらに、感染対策としてアルコールを使うことも多いですよね。アルコールは殺菌効果という意味で有効ではありますが、どうしても刺激が強く、手肌のバリア機能にダメージを与えがち。潤いが逃げやすくなり、乾燥を進めてしまうんです
宮下
そうそう、ささくれができていると、アルコールってめっちゃしみる!
草薙
ささくれをボンドみたいなものでガードする“液体絆創膏”みたいなものもあるけれど、ささくれができちゃったらどうすればいいんですか?
髙瀬
なってしまったものは、ガードして自然治癒を待つしかないんです。だから、そうならないように、ハンドクリームのお手入れが大事です
宮下
顔もそうなんですけど、手も同じで、なんか皮膚の表面に「塗られている」っていう感じが苦手なんですよねぇ……
草薙
そうそう、その後にアルコールをつけると、ヌルッとするのもすごくイヤで
髙瀬
基本的に手を石鹸できちんと洗えば殺菌はされている状態なので、アルコールは不要ですよ。ただアルコール除菌もするなら、ハンドクリームの前にするのをオススメします
草薙
あと、もう一つ気になるのが匂い。いい匂いでも違和感を感じちゃうと使えなくて……