「このシワ、アリかナシか」? 意外と印象を左右するシワのお手入れ方法【宮下草薙のはじめて美容】第33回
今回は、【男のシワ問題】について。「年相応のシワがあるダンディなおじさんになりたい」と語る宮下さん。でも、「本当に放置していいのか?」「ケアしたほうがいいシワは?」などシワにまつわるいろいろなことを髙瀬先生に質問。メンズのシワへの向き合い方を探っていきます!
「好印象に繋がるシワと疲れて見えるシワ、がありますね」(髙瀬先生)
宮下さん(以下、宮下さん)
いい感じのシワがある人って、渋くてかっこいいと思うんですけど。そもそもシワって気にしたほうがいいんですか?
髙瀬先生(以下、髙瀬)
おそらく、宮下さんがおっしゃるいい感じのシワとは、いわゆる表情ジワと呼ばれる、表情のクセでできるもの。その表情ジワを含めて、その人の印象だと思うし、ニコッと笑った時にできる目尻のシワなどは、好印象にも繋がるものです
一方で私がよく、クリニックにくる方に「こういうシワがないほうがいいね」といっているのは、肌表面に現れる、チチチチチッという細かーい小ジワ。肌のハリがなくなることで現れるもので、この小ジワがあると、一本一本の存在感はなくても、全体的にシワッとしたり、くすんで見えて、活気がなく生命力が疲れているような印象に
宮下
わっ、それはやだな。どうすればいいんですか?
髙瀬
肌にハリを持たせる必要があるので、まずは保湿なんです
草薙さん(下記、草薙)
まただ! また保湿だ!!(笑) 化粧水と乳液を塗るってやつですね! やっぱり全部保湿なんだ……
宮下
もう、僕たち水中で暮らせないですかね(笑)。花粉も飛んで来なそうだし……
髙瀬
(微笑の後、気を取り直して)最近は、シワやハリの低下対策として、肌を構成する細胞の周りのケアをしようという考え方も重要視されています。具体的には、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチン。こういうものが細胞の周りを埋めて、肌の中がパンパンに満ちているのですが、年齢とともにそれらが少なくなってくると、空気が抜けた風船みたいにハリがなくなり、しぼみがち。小ジワが出て、光も跳ね返せなくなるからくすみも目立つようになります。結果、老けた印象になりがちなので、この細胞周りを強化しようというのが今の考え方。化粧品の成分で言うと、“ナイアシンアミド”とかですね
草薙
ナイアシンア?ミ?ド? 初めて聞く言葉!
髙瀬
ビタミンBのことです。他にもレチノール、いわゆるビタミンAが効果があります。これらは、ヒアルロン酸やコラーゲンを増やすような働きをして細胞の周りがみっちりするような手助けをしてくれます
宮下
それって、どのタイミングで塗るんですか?
髙瀬
レチノール系(ビタミンA)は、基本は夜。ナイアシンアミド(ビタミンB)は夜も朝もOKです。塗るときは、優しくなじませてください。ゴシゴシしても中には入っていきません! なじませるだけで、肌の中に入るものは勝手に浸透してくれます。実際の化粧品を触ってみて見てみませんか?