「カミソリ負けはもう嫌だ!」〜アラサーからのメンズスキンケア【宮下草薙のはじめて美容】連載第9回
宮下さんがアゴ下のヒゲ脱毛を決意したのも、実は深刻なカミソリ負けを克服したいというのが理由。そこで、正しいカミソリのそり方やプレケア&アフターケアについて、髙瀬先生がアドバイス。カミソリ負けに悩んでいる方はもちろん、パートナーが悩んでいるという方、ぜひ教えてあげてください!
【カミソリ負け】ってそもそもどういうことなのか
草薙さん(以下、草薙)
先生、僕、ヒゲを剃るたびに、肌がヒリヒリするんですけど……
宮下さん(以下、宮下)
カミソリ負けだろ? 僕もアゴ裏のカミソリ負け、涙が出るほど痛くて、ヒゲ脱毛を頑張ることにしたぐらい悩んでる。ヒゲ脱毛を終えたらそんな悩みとはオサラバだろうけど、それまではまだまだ時間がかかるし、草薙みたいに悩んでいる人もいっぱいいるはず。……先生、そもそもカミソリ負けって何ですか?
髙瀬先生(以下・髙瀬)
宮下さんがおっしゃる通り、カミソリ負けに悩む男性は多いです。カミソリでヒゲを剃るという行為は、カミソリの刃で毛を切っているわけです。肌に刃をあてるため、いわば包丁をあてているのと同じことなんです
草薙
ヘェ〜! ほ、包丁か……
髙瀬
毛を剃るとき、実は、一緒に肌の表面も削り取っているんです。この【肌の表面が削り取られる】ことがカミソリ負けの原因。肌の表面には、皮脂と汗が混ざった皮脂膜と、角質という細胞が層を成しているバリア機能というのがあり、それらが紫外線や乾燥、ホコリや環境汚染物質などの刺激から肌を守り、肌の中から大切な水分が逃げるのを防いでいるんですね。ヒゲ剃りはこれらを削ぎ落としてしまうことで、炎症が起こり、赤みや吹き出物などの肌荒れが発生してしまう。これが“カミソリ負け”です
宮下
だから、赤くなったり、ブツブツするんですね
髙瀬
おふたりとも、ヒゲを剃るのはカミソリですよね?
宮下・草薙
はい
髙瀬
基本的には電気シェーバーの方が、肌にダメージを与えないような工夫をしているものが多いので、オススメではありますが、やはり手間や仕上がりを考えると、カミソリを使われる方が多いのが現実ですよね
どうすれば、肌に負担なく剃れるのか知りたい!
草薙
ヒゲを剃る時、専用のプレローションを使っているんですが、あれって意味ありますか? スースーするからヒリヒリしちゃって……
宮下
僕はあのスースーが苦手で。でも、使わなくちゃいけないかなと思って、ガマンして泡タイプのシェービングクリームを使ってます。剃り終わったら、速攻、よーく洗い落としてますけど
髙瀬
ヒゲを剃る前に、カミソリのすべりを良くするプレケアは重要です。カミソリのすべりをよくして肌をガードすることで、肌表面が削られるのを軽減する効果があります。ただし、ヒリヒリするぐらいなら、究極をいえば使わない方がマシです。なぜなら、スースーさせるために入っているアルコールやメントールが、おふたりの肌には刺激になっている可能性大。繰り返しますが(前回参照)、とくに草薙さんは、メンズ用というよりは敏感肌用を意識したほうがいいですね
草薙
それ、教えてくれる人がいなかったから! 奥さんが教えてくれる宮下と違って自力だから!
宮下
ってことは、これから伸びしろしかないってことだよ。だから、落ち着け(笑)
高瀬
ヒリヒリするぐらいなら使わない方がマシとは言いましたが、何かしらすべりをよくするものを使った方がベターです。必ずしもメンズ用、ヒゲソリ用である必要はなく、いわゆるフツーにスキンケアで使うような乳液やクリームを塗るだけでも、もしくは洗顔料の泡をのせるだけでもいいんです。それらがクッション役になり、すべりが良くなればOK。ちなみに泡は密度が高くて硬めがオススメです。カミソリ負けが起こりにくくなります!
宮下
そうだったんだーーーー! 勉強になる!
髙瀬
そして、もうひとつ大切なのが剃り方。どうやって剃ってます?