そんな自己肯定感が低めな女性に……いや、この現代を生きる全女性に読んでほしい一冊が『メンタル強め美女白川さん』(獅子/KADOKAWA)。Twitterで大反響を呼び書籍化された同書の主人公は、「あざとくても可愛くいたい!」がモットーのOL・白川さん。白川さんは、同性に嫌味を言われても、マウントを取られても、自己肯定感たっぷりの返しで華麗にかわしていく“メンタル強め美女”なのだ。
今年8月には待望の第2巻が発売した同書だが、はたしてどのようにして誕生したのか、込められた思いとは――。著者の獅子さんにインタビューを実施。全3回にわたりお届けする。インタビュー第1回目は、白川さんが生まれた背景、白川さんを描く上で絶対に“ぶれない”よう気を付けていることについて。
「もし、美人でメンタルの強い人に生まれていたら…」から始まった
獅子さん(以下、獅子) そうなんです。「私が美人で、かつメンタルの強い人に生まれていたら、きっと人生楽しかっただろうな」っていう妄想から生まれました。女性の方が読んで楽しんでくれるといいな、とは思っていましたけど、1話限りのつもりだったので、書籍化されるなんて思ってもみなくて。白川さんって名前も「なんか素敵そう」っていうだけの理由でなんとなくつけちゃったままで(笑)。それが、よもや2巻まで出させてもらえるなんて……! と感無量です。
――その記念すべき1話が、1巻冒頭のカラーマンガ。会社で一番人気の男子から言い寄られたのをきっかけに女子に嫌われ、「男をはべらせてる」「部長とデキてんじゃないの」と言われる白川さんの、何を言われても〈笑顔でいた方が自分も楽しい〉〈私は私 可愛く、強く!〉というマインドが潔くてカッコいいです。

――でも白川さんは、いつでも前を向いている。ナンパを断ったらブスやババアと罵られ、女性からは「大して可愛くないじゃん」など言われると聞いた同僚の町田さんが〈つらかったでしょう?〉と聞いて、〈そんな失礼な人の美意識とか 信用するに値しなくないですか?〉と返す場面も爽快でした。
