編集部|マンガ

「自己否定感」が強い子が多くなっている現代社会。“生きづらさ”から抜け出すために必要なこととは?【『メンタル強め美女白川さん』インタビューvol.3】

「自分を好きですか?」と聞かれて、自信をもって「はい!」と肯定できる人はどれくらいいるだろう。より他人の“素敵なところ”“成功している姿”が見えやすくなりがちなSNS社会の現代では、むしろ「自分なんて……」と自分を卑下してしまう人が多いかもしれない。もっと自分を好きになれたら、もっと自信を持てたらどんなに生きやすいか――。

そんな自己肯定感が低めな女性に……いや、この現代を生きる全女性に読んでほしい一冊が『メンタル強め美女白川さん』(獅子/KADOKAWA)。Twitterで大反響を呼び書籍化された同書の主人公は、「あざとくても可愛くいたい!」がモットーのOL・白川さん。白川さんは、同性に嫌味を言われても、マウントを取られても、自己肯定感たっぷりの返しで華麗にかわしていく“メンタル強め美女”なのだ。

今年8月には待望の第2巻が発売した同書だが、はたしてどのようにして誕生したのか、込められた思いとは――。著者の獅子さんにインタビューを実施。全3回にわたりお届けする。インタビュー最終回は、マウンティングをしてしまう人の心理、そして“自己肯定感”を育むために本当に必要なことについて。

「マウンティング」は自分を認めてほしいから?

――vol.2でもお話しいただいたように、本作は働く女性の“あるある”で満ちているのも楽しいですよね。2巻で描かれた「梅本さんのマウント博物館」には笑いました。

獅子さん(以下、獅子) マウンティングしてくる人って、自覚的な場合と無自覚の場合と2パターンあるんですよね。で、自覚的に仕掛けてくる人がなんでそんなことをするのかというと、とどのつまりは自分を認めてほしいからだと思うんですよ。相手に勝ちたい、というよりも「私だって頑張っている」ことを主張したい。本当は戦いたくなんてないんだけれど、マウントをとる以外に、自尊心の保ち方がわからなくなっているんじゃないだろうか、と。
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――大人になればなるほど、誰かに褒めてもらえる機会は減っていきますしね。

獅子 そうなんです。だから、ただ「マウンティング=悪」としてとらえるのではなく、言う側にも言われる側にも背景があるんだってことを、忘れずに描いていきたいなと思っています。それに、場合によってはマウントでもなんでもなくて、ただ虫の居所が悪くて嫌な言い方になっちゃっただけ、ってことは、男女問わず誰にだってあると思うので。

――ありますね。あとから「あれっ、あの言い方ちょっとマウントっぽかった!?」って思ったりします。

獅子 梅本さんなんていっつも「ああ、言いすぎちゃった」ってあとから反省しているし、作中にチラッと登場する、白川さんの陰口を言っている周囲の女性たちだって、いつも嫌味なことを言っているわけじゃなくて、たまたまその瞬間だけ、ぽろっと口にしちゃっただけかもしれない。ということも、常に念頭に置いておきたいなと思います。悪意100%、闘争心100%の人がいないように、どんなときも清らかでポジティブな人もいないと思うので。
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