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恋に効くエンタメニュース
14.May.2018

「私をずっと愛してくれるのが当たり前」な、便利な恋などありません。『さよなら、僕のマンハッタン』

『さよなら、僕のマンハッタン』は、ニューヨークに住むいわゆる「いい人だけど、なんか退屈」な青年トーマスの、恋と人生を描いた物語。彼には愛してやまない女の子ミミがいて、一度関係を持ってはいるものの「恋人」に昇格させてくれる気配は全然なく、いつまでも「友達以上恋人未満」でしかありません。そんな彼の日常に、新たな二人の人物が現れます。ひとりは、同じアパートの下の階に越してきた、哲学者めいたなんだか変なおじさん、ジェラルド。そしてもうひとりは、超絶に美しい父親の愛人、大人の女、ジョハンナです。

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そのたたずまいはゆるゆるでありながら、時に妙に心に刺さる言葉を投げてくるジェラルドに、混乱するトーマスは様々な相談をし始めます。目下の問題は、仕事で海外に行こうとしているミミをどうやったら引き留められるのか。そして、精神的に不安定な母を守るため、父の浮気にどう対処すればいいか。ジェラルドの答えはよくよく聞いてみると実のところいつも同じ――「流れに任せろ。本能に従え」。これまでどこか臆病にどこか内向きに生きてきたトーマスは、ジョハンナに詰め寄った挙句にその魅力のやられ、父と恋敵になった末に、トーマスが(そして観客も!)想像していなかった、想像のナナメ上をゆく複雑な大人の世界を知ることになります。

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そうやって変貌してゆくトーマスを前に、「いい人だけど、なんか退屈」と言っていたミミが「あなたは変わった」と責める、それがなんだか妙に人間的です。恋愛においては「この人は決していなくならない、私を愛し続けるのが当たり前」なんて、女子とか男子とかに限らず、ありえないこと。個人的には、新たな英国男子カラム・ターナーが演じているというだけでOKですが。あんなにイケメンでナイスバディで、退屈なんてしないと思うけどなー。

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『さよなら、僕のマンハッタン』
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文/渥美志保
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