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28.Dec.2017

嵐ライブツアー「untitled」レポート@12/26東京ドーム

大盛況だった12月26日の「untitled」in東京ドーム

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全国5会場、全18公演、総動員数85万5000人、ARASHI LIVE TOUR2017-2018「untitled」。観に来てくれた人に楽しんでもらうことを大前提として、嵐が今、やりたいこと、おもしろいと思うことを表現してくれた「untitled」ツアー。もちろん、毎年そうした意識の上でコンサートを構築してきた彼らだが、今回は特に、その純度が高い印象を受けた。
デビュー以来、オリジナルアルバムをリリースし、アルバムタイトルを冠した全国ツアーといった流れで音楽活動をしてきた嵐は、アルバム制作の時点で、常にコンサートでのパフォーマンスとセットでアイディアを形にしていく。アルバムを完成させる時点で、コンサートを含めたコンセプトのベースができていたり、パフォーマンスのイメージ先行になることも多いと聞く。そんな彼らが歩んできた道は、まさにチャレンジの連続だった。最新かつ最高のものを提示して観客を感嘆させては、翌年にはまた新たな感動で更新していく。いろんな方向に振り切り、突き詰めてきたからこそ生まれた、華やかに昇りつめた今だからこその、「untitled」。
そこにあるのは、“やれること”“やりたいこと”“喜ばれること”“想像を超えること”といった要素のバランスの良さである。スタッフサイドの声を取り入れ、チーム嵐として放つ今回の挑戦。それは、ソロ曲ではなくユニット曲としての新曲(アルバム収録曲)しかり、11分を超える組曲『Song for you』や、クラシックからデジタル、ポップスにHIP HOPなど、複数の音楽ジャンルをひとつにまとめた『「未完」』といった楽曲にも顕著に表れていた。それ以外のアルバム曲も、ライブでどう見せてくれるのかを想像するだけで、心を躍らせてくれるものばかり。その上で、彼らは想像を上回る、いや、想像だにしなかったものを見せてくれる。今回のコンサートは、確実に、こちらの期待値を超絶超えてくるものであった。
目の前で何が行われているのか、観たものを脳が処理するのに時間がかかるほどインパクトがあった、相葉&二宮によるユニット曲『UB』でのコンタクトダンス。ミュージカルでのストリートバトル風な表現かと思いきや、急に距離を縮める松本&櫻井の演出にやられた『Come Back』。大野、二宮、松本による『夜の影』では、ため息ものの大人のパフォーマンスできっちり酔わせておきながら、ここ数年の嵐にはなかった(けれど過去にはあった)おふざけ曲『バズりNIGHT』で、相葉、大野、櫻井がステージ上で濃いキャラに変身する。どの瞬間も、頭で考えるスキを与えず、脊髄反射で声をあげさせ、トリコにしてしまうのが嵐の怖いところだ。
“自由度”“正解のないおもしろさ”と松本は言う。受け取った人が自由に楽しんでくれれば、それでいい。観客は心の底から新しい音楽を楽しみ、嵐のパフォーマンスに驚かされ、刺激され、笑い、ときめき、感情を揺さぶられた。それは、初日かと思わせるような突き抜けた歓声と反応の良さにも現れていた。
アルバムでラストを飾った『Song for you』ではなく、『「未完」』で本編を終えたのも、予定調和、定石通りじゃないおもしろさがあった。この日は、終演を知らせるアナウンスが流れても観客は席を立たず、声を限りにコールを続けていた。頭ではわかっていても、感情で求めてしまう。あまりにも楽しくて、そしてそれは、ここでしか味わえないものだと知ってしまったのだから。コンサートがunfinishedであって欲しい、完結して欲しくないという観客の想いは、きっと、嵐メンバーにも届いたはずだ。
取材・文/根岸聖子
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