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12.Jul.2018

お金も大事、オシャレも大事。テニスを女子的スポーツに変えた伝説のプレイヤー 『バトル・オブ・セクシーズ』

お金も大事、オシャレも大事。テニスを女子的スポーツに変えた伝説のプレイヤー 『バトル・オブ・セクシーズ』

例えば会社で、私とあの男と同じ職種で、私の方がぜんぜん優秀だし、売り上げにも貢献してるのに、「男だから」って理由だけであいつのほうがぜんぜんいい給料もらってる――なんてことを知ったら、誰もが非常に理不尽で頭に来ると思います。その差が1か月に3000円とか5000円とかの差ならまだしも、8倍とかだったらどうでしょう。例えば私が20万円なのにあの男は160万円。新入社員と本部長位ほどの違いです。
当然会社に聞きたくなりますね、なんでですか?と。そうしたら返ってきた答えは「まあそこはさ、男は家族を養ってるんだし」。え?何それ?でもうちの夫はフリーライター(という名のプータロー)なんですけど、うちの夫は専業主夫なんですけど、子供の保育所のお金は私が払ってるんですけど……ていうか、そもそもお給料ってやった仕事の対価なんだから、そういう理屈じゃないでしょうがー!とちゃぶ台をひっくり返したくなりますね。

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’70年代のアメリカで、そんなようなことをやった女性がいます。その人は、女子のプロテニスプレイヤー、ビリー・ジーン・キング。その当時、最も人気のあった(つまり試合に最も多くの客を呼べる)選手の一人だったのですが、当時の女子トーナメントの優勝賞金は、男子の8分の1。もちろん観客が支払う試合のチケット代金は、男子も女子も同じです。頭にきたキングさんはトーナメントを仕切っていたテニス協会を脱退し、女子テニス協会を発足。そして「バトル・オブ・セクシーズ」と呼ばれた男子との試合に挑むことになります。なんと実話です。

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この映画、ハリウッドの出演料からサッカーの日本代表「なでしこジャパン」、さらには会社員のお給料まで、今も世界中に残る男女の賃金格差についての、もしかしたら最初のバトルなんじゃないかと思うのですが、私がもっと「えええええっ?」と思ったのは、どうやらテニス協会が女子選手たちに可愛いウェアを着ることを許していなかったこと。キングさんは女子テニス協会のトーナメントに専属のデザイナーを招き入れ、選手たちは「テニス協会が激怒するはず(笑)」と言いながら、おのおのの好きな色、好きなデザインのウェアを作り試合に臨んだのです、つまりキングさんは「テニスに女を持ち込むな」とか言われることに対しても、なんで?と異を唱えたんですね。
今の時代にも「仕事では男扱いが当たり前」みたいなことを言うおっさんがいますが、そんなの仕事の出来不出来とは無関係。お金ももちろんすごく大事ですが、同時に彼女は「女子が女子を楽しむことのどこが悪いの?」と主張したんです。それでいながら彼女が「愛され」であり続けたことが、ほんとにすごいこと。女子必見の映画です。
『バトル・オブ・セクシーズ』
© 2018 Twentieth Century Fox. All rights reserved.

文/渥美志保
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