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03.Aug.2018

恋人とは真逆のタイプに惹かれてしまう、アナタの中にいるもう一人のアナタ。 『2重螺旋の恋人』

恋人とは真逆のタイプに惹かれてしまう、アナタの中にいるもう一人のアナタ。 『2重螺旋の恋人』

9月公開『寝ても覚めても』は、東出昌大が一人二役で演じる「顔はソックリ、でも性格は真反対のふたりの男」と恋をするヒロインというシチュエーションが、妙に女子心をザワザワさせる作品です。好きになるきっかけは顔かもしれないけど、付き合いだせばもちろん中身が大事、でもその中身があまりに違い過ぎて、ある場面ではどちらも自分を満足させてくれるけど、ある場面ではどちらにも不満がある――なーんて場合には、顔が同じであるだけに、どちらかを選ぶのは相当に難しいのではないかしら。

そんなことを考えていたら、今月公開にも似たようなシチュエーションを持つ映画がありました。それがヒロイン&双子の兄弟という設定の『2重螺旋の恋人』。日本だけじゃないわ!と思いきや、こちらはさすがのおフランス。ヒロインのクロエは軽くメンヘラで、双子の兄弟ルイ&ポールはそろって精神科医、さらにある事件にまつわるゴタゴタで兄弟は互いを毛嫌いしているという、とんでもないややこしさです。

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にもかかわらず、クロエがこの関係に自ら飛び込み、ずぶずぶとはまってゆくのは、二人との関係によって全く別のものが得られるから。そもそもの恋人、弟のポールは、彼女をどん底から救ってくれ、安らぎを与えてくれる人。一方の兄のルイは、危ういセックスで彼女の秘めた欲望を解放した人。「彼ってホント楽しいんだけど、時には安らぎもほしい」とか「彼はすごく優しい人、でもたまに退屈に思える」とか、女子なら誰でも経験する“ないものねだり”のシチュエーションを、両極端の双子でまなかうってなんだか素晴らしいような気もしますが、それは実のところすべてを一人でまかなえるスーパー男子なんているわけがないという事実の裏返しともいえるかもしれません。でもふたりと同時進行することで、クロエがめきめきと女っぷりを上げていく様には、なんだか妙に説得力があります。

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二人それぞれと接する時のクロエが全く別人のように見えるのは、自分の中にいる自分の別人が知らないことを物語るようで、このあたりがサスペンスを盛り上げてゆきます。そして「双子」という設定がぐっと効いてくる驚きのラスト。ついつい彼とは全く別の男性に惹かれてしまうあなたにも、もしかしたら、もしかするかもしれません。
『2重螺旋の恋人』
©2017 - MANDARIN PRODUCTION - FOZ - MARS FILMS - PLAYTIME - FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES / JEAN-CLAUDE MOIREAU

文/渥美志保
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