エンタメ
恋に効くエンタメニュース
17.May.2018

櫻井翔の手堅い存在感が光る、東野圭吾ミステリー『ラプラスの魔女』

東野圭吾のミステリー『ラプラスの魔女』は、著者自身が「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」と語る野心作。っていうか東野作品って、どれもこれもものすごく巧妙に作られていて「えええっ!」という驚きがあるし、どれもこれも野心作!という気がしなくもないのですが、今回の作品で個人的に「いつもと違うかも」と思うのは、櫻井翔演じる地球化学の専門家、大学教授の青江修介の存在かもしれません。
pattern_1
謎の始まりは、ある温泉地で起きたふたつの硫化水素ガスによる死亡事故。自然現象にしてはあまりに出来すぎたその事故の真実を解明すべく、調査を依頼されたのが青江修介教授です。東野作品におけるその手の役どころ、例えば「ガリレオ」こと天才数学者・湯川学や、元捜査一課の凄腕刑事で「新参者」こと加賀恭一郎といった「天才的ひらめき」をもった人が多いのですが、この青江教授はそういった種類の人とは異なる、どちらかというと普通っぽい人。でもだからこそ櫻井翔の、手堅くまじめな存在感と演技がすごく光っているようにも思います。
pattern_1
pattern_1
それでいながら、解けない謎をうーんと悩んで本業が全く手につかず、志田未来演じる助手に叱られる場面なんて、コミカルですごーくいい味。主演作『神様のカルテ』もそうでしたが、どこか浮世離れしたインテリの役を演じてリアルに見えるのは、やっぱり彼自身がインテリジェントな人だからなのかなーと思ったりもします。
pattern_1
そんな青江を振り回しながら、物語を引っ張ってゆくのは、広瀬すずと福士蒼汰演じる二人の天才。あらゆる物質の力学的状態とエネルギーを知り、その計算によって未来さえも見通してしまう能力を持った二人は、その一点によって、かけがえのない絆で結ばれています。恋愛をこえた二人の関係、その切なさも、この物語の見どころかもしれません。
『ラプラスの魔女』
(C)2018「ラプラスの魔女」製作委員会

文/渥美志保
11 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ