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06.Dec.2018

生理用ナプキンがなかったら、こんなにも困るという話。『パッドマン 5億人の女性を救った男』

生理用ナプキンがなかったら、こんなにも困るという話。『パッドマン 5億人の女性を救った男』

突然こんな話で恐縮ですが、いわゆる「生理用ナプキン」について。with世代はもちろんのこと、少し上の世代である私にとっても、生まれた当初から当たり前にあったもので、これがないこと自体が「ありえない」というレベルなのですが、聞くところによると私の親世代は「綿の布」みたいなものを使っていたのだとか。
でもさらにその前の時代って着物だったりするし、江戸時代とか当然パンツすらないわけで、一体全体どうやっていたんだろうと思うのですが、今だってそれほど大々的に語られることの少ない「生理」について、「当時の女子たちはこんなふうにやってたんですよ」なんて文献が残っているはずもなく、“想像を絶する苦労だったんだろうな”とモヤっと想像するしかありません。
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映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』は、インドでいまだに全面的には普及していない「生理用ナプキンの」お話なのですが、そこに描かれるインドの田舎町の状況は――失礼を承知で言うならば、かつての日本の“想像を絶する苦労”が垣間見えます。日本の着物に近い重量感ある巻き巻き伝統服「サリー」の下で使用される生理用品は、ありていに言えば「綿の布」なのですが、生理そのものが「不浄」なものであるがゆえに、この布もぜんぜんきれいなものを使わず(雑巾にも使わないと描写されている)、使って洗いの繰り返し。さらに恥ずかしいものなので、洗濯しても大っぴらに干せない(サリーに隠して干す)ために、なんだかいつも生乾き。これが原因で病気になり、不妊などになる人もいる――というちょっと考えられない状況です。生理ナプキンはもちろん売られているのですが、めちゃめちゃ高いのでほとんどの女性が買えません。
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映画では愛妻のこうした状況を心配した夫が、生涯をかけて廉価な生理用ナプキンを開発するまでが描かれます。「生理に入れ込む中年男」と聞くと……まあ確かにちょっとキモい感じもするわけで、主人公は案の定、保守的なインド社会で壮絶な迫害を受けることに。それにも負けない彼の妻への愛、金儲け抜きで「女性を助けたい!」という思いが世界に通じるラストは、拍手喝采したくなります。ぜひぜひご覧くださいませ。
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『パッドマン 5億人の女性を救った男』
(C)2018 SONY PICTURES DIGITAL PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
文/渥美志保
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