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19.Jan.2018

ネット時代の「愛」は、「嘘」を乗り越えられるのか?『嘘を愛する女』【1月20日公開】

5年間も一緒に暮らしたら、その人のことはたいていのことは知っているものです。どんな仕事をしているのか、収入はどれくらいあるのか。どこで生まれ育ったのか、どんな学校に通い、どんな友達がいるのか。趣味は何なのか、何が好きなのか、なぜそれが好きなのか。ところがある日、それがぜーんぶ嘘だということが発覚したら。相手が恋人で結婚も視野にいれていたとしたら、それは相当なショックに違いありません。

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『嘘を愛する女』は、そんな状況に大混乱する適齢期のキャリアウーマン、由加利が主人公。事故に遭ってこん睡状態に陥り、だからこそ発覚した“嘘だらけ”の恋人の名は「桔平」――その名前すらも嘘かもしない相手です。

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私だったらどうするか。映画を見ると色々考えずにはいられません。由加利は真実を求めて猛然と動き始めるのですが、そこまでして真実を知ることが大事かなあとも思ったり。素性は分からなくても、5年間の付き合いを通じて「桔平」の優しさや人の良さは揺るぎなく理解しているんだし、何か思いもしない事実を知ることで見る目が変わってしまうのもいやですよね。でも「何があるんだろう……」という疑念を抱えたまま、同じ気持ちでいられるでしょうか。どこの誰だっていい!と純愛を貫けたら美しいけれど、とはいえ当の本人はいつまで続くかわからないこん睡状態で、自分がどうふるまうべきなのかもっぱりわかりません。

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映画の二人の出会いは「昔ながら」のオフラインではあるのですが、よく考えたら事実だけとは限らないネット経由の出会いでは、こういう展開も十分あり得るかも、とも思います。「愛」は「嘘」を乗り越えられるのか。これ意外とネット時代の恋愛の大命題かもしれません。

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映画の女子的見どころは、なんといっても高橋一生の魅力です。果てしなく優しく、でもどこかつかみどころがない「桔平」というキャラクターは、まさにこの俳優さんの真骨頂。長澤まさみ演じる肉食女子に対し、草食の小動物のような雰囲気で、風邪を引いてブランケットにくるまれた姿なんて、信じられない可愛さです。
『嘘を愛する女』
©2018「嘘を愛する女」製作委員会

文/渥美志保
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