Q 注目選手を教えてください!


Q "山の神"ってなんですか?
"3代目山の神"と呼ばれたのは青山学院大学の神野大地さん。さて、僕らがどれくらいのペースで走っているかというと、平地を走る時は時速約20㎞。スクーター並みの速さで人が約20㎞の山道を走り続ける。その過酷さをイメージしながら観てみてください。

Q 箱根駅伝ビギナーに「ぜひここは観てほしい!」 という区間を教えてください
まずは1区。サスペンスドラマだと思ってください。10区間の中で唯一、全チームが「ヨーイドン」でスタートするのが1区。勢いよく飛び出して区間賞を取りにいこうとする選手もいれば、集団の後ろの方で隠れるようにじっと待機し、いざというときには一気に切れ味鋭いスパートを仕掛けよう、と構えている選手もいる。誰が何を仕掛けてくるのかハラハラしたり、そこに伏線があったのか!と後から気付いたり、「お正月サスペンス劇場」という視点で観るのもいいと思います。
もう一つの見どころは11時過ぎの4区。近年、エース級の選手が配置されることが多くなり、順位が派手に動く注目の区間です。2日目の復路は、8区、9区、10区。残酷なんですが、たすきが渡るか渡らないか、というシーンが出てくるのがここ。100㎞、150㎞とつないできたたすきがつながらない、という瞬間です。たすきがつながらなくても、次の選手は走り続けなきゃいけない。たすきをつなぐ、シード権を取る、という目標を見失っても、それでもスタートラインに立って、大学のたすきではない白と黄色のストライプのたすき(5区と10区は自校の予備たすき)をつけて走り出す選手を観てほしい。その選手は何を思いながら走っているのかを考えながら観ると、また違うドラマが見えてくると思います。

Q 優勝候補ってどの大学ですか?
青山学院大学、駒澤大学、東京国際大学、創価大学あたりが有利と言われていますね。青山学院大学、駒澤大学は駅伝の経験値が高い大学。一方で過去に類を見ないほど強い留学生、ヴィンセント選手(3年)がいる東京国際大学、山上りの5区に強い三上雄太選手(4年)がいる創価大学のように、一人で流れを変えられる選手がいるところも優勝候補にあげられます。ただ、「この大学は絶対的に強い」と言える大学はないので、"ミスのない大学"に優勝のチャンスがある。先頭チームの入れ替えが激しくなる可能性が高く、観戦するほうはめちゃくちゃ面白いと思います!