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人口5%の発達障害は「尖った性格」会社に行ける人はADHDとは言えないワケ

近年『発達障害』への注目度が高まっている?

近年、発達障害が取り上げられることが増えています。そして、そこで紹介される「診断基準」や「自己チェックリスト」などを自分でやってみて、「自分も発達障害かもしれない」と病院で診察を受ける人も急増しています。発達障害の専門外来を持つ病院では、半年先まで予約が埋まっているところもあるようです。

と言うことで、近年急速に拡がっている「発達障害への不安」、今回はその対処法を見ていきましょう。今話題の書籍『精神科医が教える ストレスフリー超大全』の内容を一部抜粋しながら、お届けします。

教えてくれたのは……樺沢紫苑さん

精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計50万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。
シリーズ70万部の大ベストセラーとなった著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ、16万部『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、10万部『神・時間術』(大和書房)など、30冊以上の著書がある。

今どき「発達障害かも?」は珍しくない

病気には、病気の前段階という状態があります。この前段階の状態は、「未病」「予備軍」「グレーゾーン」など、さまざまな呼び名があります。例えば糖尿病だと実際の患者さんは1000万人いますが、予備軍も1000万人いて、日本人の約20%が、糖尿病とその予備軍です。

発達障害は、人口の5%(最近の統計では10%という数字もある)と言われています。
発達障害グレーゾーンの統計はないのですが、多くの疾患の場合、患者数と同程度かそれ以上の予備軍がいると考えると、最大でも10%+10%で20%くらいの人が該当してもおかしくないのです。「発達障害かもしれない」と思ったとしても、全人口の20%に達すると考えれば、そんなに悲観したり落ち込んだりする必要はありませんよね。

ところで、発達障害の一型にADHD(注意欠陥多動性障害)があります。

大人のADHDを診断する場合、診断基準の8つの症状のうち「5つ以上の症状」が当てはまることが必要条件とされています。
また、ADHDの8個の症状すべてに当てはまっていたとしても、症状以外にも「必須項目」があって、それを紹介・引用していないサイトが多いのも実情です。ADHDの診断基準の必須の項目には「社会的、職業的、学業的に著しい支障をきたしている」と書かれています。つまり、仕事ができない、仕事に行けない、就職できない、仕事が続かない、すぐクビになる、という状態です。

普通に社会生活ができている人は、社会的、職業的に支障をきたしていないので「発達障害」ではありません。
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