編集部|ライフスタイル
12.Jan.2018

【短期連載・小島慶子の「絶対☆女子」vol.10】女を謳歌しよう

講談社コミック『Kiss』で圧倒的共感を得た小島慶子さんの等身大エッセイがついに書籍化しました!!

私たちはもっと気楽に生きられる――。比べなければ、ほら、堂々と私の顔で立っている。みんな、「絶対値」で生きよう、一緒にさ。仕事人・母・妻として小島慶子さんが感じたココロ60選が収録されています。

with onlineではその中から、with読者向けに抜粋したコラムを、水・金の週2回配信! 今回は「女を謳歌しよう」がテーマのコラムをお届けします。

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『絶対☆女子』著:小島慶子 発売日:2017年12月13日 定価 :本体920円(税別)

女を謳歌しよう

オーストラリアの女子高生はなぜかみんな髪を長く伸ばしています。ショートカットの子はほとんど見かけません。みんな背中や腰ぐらいまで髪を伸ばしているので、群れていると圧巻だし、全員可愛く見えます。人生に一度くらい、あれくらい長くしてみれば良かったなあ、とちょっと羨ましいです。

今、私の髪は、人生で最長の記録更新中。「乳首を超えるまで伸ばす!」とメイクさんに宣言して、ついに先日、人生で最も長い状態になったのです。「超えたよ!」と報告して、それって自分の乳首の位置を公表するのと同じことだよなと気づいたのだけど。この先、乳首が下がるのと髪が伸びるのとの競争になるんだな……。

10代の頃はただ生きているだけですぐにロングになりました。セーラー服のラインが隠れると後ろから見たときに重たいので、ラインぎりぎりまで伸ばしていた高校時代。そのときの乳首の位置よりもきっと下がっているはずだから、今が人生最長であるのは間違いありません。40代半ばになると髪がやせて伸ばせなくなると聞いたので、人生最後のロングヘアを堪能しようと伸ばし始めて2年ほどで、めでたく迎えた記録更新です。

20代の頃はソバージュという暑苦しいパーマが流行っていたので、私も長い髪を思い切りうねうねさせていました。働き始めてほどなく美川憲一さんみたいなショートカットにしてからは、ずっとショート。28歳の結婚式に向けて伸ばして夜会巻きにしたぐらいで、出産や育児でまたショートに戻ったのだけど、子どもに手がかからなくなってきたここ数年で、やっと髪に関心を持てるようになりました。

だけどロングってめんどくさい! ショートだったらパッと洗ってタオルドライで出かけられたのに。あの頃はくしもブラシも持っていませんでした。なのに今は、シャンプーにもトリートメントにも時間がかかるしドライヤーは気が遠くなるほどかけなくちゃならないし……で、また、毛量が多いので手入れの間に嫌って言うほど「私には長い髪がある」って思い知らされるのです。ショートの頃は髪が生えていることすら忘れていました。

でも、とこのごろは思う。40代半ばを過ぎれば閉経へのカウントダウンが始まります。今年私は43歳になります。残り少ない閉経前の平穏期を、この長い重たい髪と一緒に「女ってこんな感じ」と身体に覚えさせておくのもいいのかもなあ、と思うのです。

女意識過剰な人を私はあまり好きではないのだけれど、オーストラリアの女子高生が長い髪で女性としての開花を謳歌しているように、身体的な豊かさを感じる一つのアイテムとして髪は確かにいいのかも、と思いました。今は日々、思い出作りと思って髪の毛と格闘しています。

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<B>小島慶子さん</b><br> タレント、エッセイスト。<br> 仕事のある日本と、家族と暮らすオーストラリアのパースを3週間ずつ往復する出稼ぎ生活。『るるらいらい』(講談社)、『解縛』(新潮社)、小説『わたしの神様』(幻冬舎)、小説『ホライズン』(文藝春秋)など著書多数。
with onlineでは引き続き、with読者向けに抜粋した『絶対☆女子』のコラムを、水・金の週2回お届けします。チェックしてね!
はじめに
女の視野はウマより広い
ダメ出し女子
憧れと嫉妬
女の見た目
クラウドで安心?
心の男子
自意識にサヨナラ
変化なし…?
女を謳歌しよう
・埋蔵セクシー(1/17UP)
・振り向けばタラレバ娘(1/19UP)
・From圏外with Love(1/24UP)

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