ポスト・オダギリジョー? 期待の怪しいイケメン成田凌『ビブリア古書堂の事件手帖』
イケメンなんだけど、ちょっと怪しく、ちょっと気だるく、ちょっと狂気。私の世代からすると若い頃のオダギリジョーと似てるな~なんて思わせる、最近の成田凌。今年は『ラブ×ドック』『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』『ここは退屈迎えに来て』などの出演に加え、主演作『ニワトリ★スター』では強烈な存在感を発揮していて、ますます今後が楽しみな俳優さんになってきたなーと思います。でもってこの週末は、『ビブリア古書堂の事件手帖』と『スマホを落としただけなのに』の2本の出演作が公開。出演作ラッシュは来年へと続きます。

さてそんな中でまずは公開される『ビブリア古書堂の事件手帖』は、鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」にある貴重な古書――太宰治の「晩年」の初版本を巡り、現在と過去を行き来しながら展開するミステリーです。監督は映像の美しさで知られる女性監督で、「この作品はきっと彼女の“趣味”なんだろうなあ」と思わせるのが、「現代パート」での成田凌と、「過去パート」での東出昌大です。


「現代パート」で成田亮が演じるのは、昔のマンガを専門に取り扱うネット古書店の主。ロングコートに「ムーミン」のスナフキンみたいな黒いフェルト帽を合わせた黒づくめファッション、エキセントリックなサブカルと言った感じで、ちょっと色っぽい感じ。

一方、「過去パート」の東出昌大が演じるのは、現代パートの登場人物の祖母が不倫の恋に落ちた、あるお金持ちの男性役。クラシックなスーツに身を包んだ端正な立ち姿は、まるで一幅の絵のような美しさです。

さて話は成田凌に戻りますが、来年はもうすでに4本の出演作品が決まっていて、さらにその作品ごとに違う姿を見せてくれるのがいいところ。私は個人的には『チワワちゃん』を期待しているのですが、ここ2~3作品を見る限りでは、もう少し違う感じの役を選んでもいいかなあ……なんて思ったりも。老婆心ながら。
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』11月1日(木)全国ロードショー

主演:黒木華×野村周平×監督:三島有紀子 累計680万部突破の日本中から愛される文芸ミステリー、完全映画化!
『ビブリア古書堂の事件手帖』
(C)2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会
文/渥美志保
(C)2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会
文/渥美志保
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