ライフスタイル
恋に効くエンタメニュース

女子の幸せを考えさせる、ロダンをめぐる二人の女 『ロダン カミーユとの永遠のアトリエ』

「考える人」で有名なフランスのオーギュスト・ロダンは、「近代彫刻の父」とも呼ばれる大巨匠なのですが、彼の存在は2人の女性――恋人カミーユ・クローデルと、「妻」であるローズを抜き語ることはできません。
カミーユは彫刻家として著名になった40代の頃のロダンのもとに、19歳の時に弟子入りした女性で、その才能と美しさでロダンをメロメロにした人。一方のローズは、無名時代からロダンを支え続け、ロダンの息子を産んだ人。『ロダン カミーユとの永遠のアトリエ』は、その3人の関係が描かれた作品です。
pattern_1
映画の舞台は、後に彼の代表作となる『地獄の門』『バルザック像』の生みの苦しみの最中にあるロダンを描きだします。その傍らで、常に彼が意見を求めるのがカミーユ・クローデル。男っぽくてはっきりしたカミーユと、優柔不断ロダンのバランスはちょっと現代的なカップルのようにも見え、ロダンの「芸術家としては天才なのに、私生活においてはぜんぜんダメ男」な感じは、女子がついつい好きになっちゃうタイプにも思えます。
pattern_1
映画を見てもわかるのですが、ロダンはものすごく女にモテる女好きな男(助手とかモデルがこぞってロダンにセマり、ロダンも全部受け入れちゃうという……)として知られているのですが、「妻」のローズはそんな彼に尽くし、ひたすら待ち続けます。
ローズが“カッコつきの「妻」”なのは、その当時は「妻」でなかったから。24歳の時に出会い、彼の子供を産んだ(認知せず)ローズが、正式にロダンの妻になったのは、なんとロダンが死ぬ直前の77歳、ローズ73歳の時です。ええええ、待たせすぎ。
一方のカミーユはといえば、三角関係に苦しんだ末に離別、40歳で統合失調症を発病し、その後は施設で生涯を終えます。ロダンは別離後も彼女を愛し続け、数年に1度は彼女をモデルにした彫刻を作り続けたとはいうものの……。

pattern_1
時代こそ違えど、そこに見える女子の幸せについて、ついつい考えてしまう作品です。目指すのが愛と結婚の両立であるからには、たとえすっごい才能があるすっごい魅力的でも、ロダンみたいな男は選んではいけないのかもしれません。
『ロダン カミーユとの永遠のアトリエ』
(C)Les Films du Lendemain / Shanna Besson

文/渥美志保
12 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ