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深津瑠美のwith my love

メジャーリーガー・菊池雄星投手を一番近くで見てきて――「妻としての私の役割は“一番の味方であり、どんなときも応援者でいること”」

人間関係
アナウンサーとして活躍したのち、メジャーリーガーの菊池雄星投手と結婚された、深津瑠美さん。現在はアメリカ、カナダを拠点に 、アスリートである夫を支えるパートナーとして、また一児の母として忙しい日々を送っています。そんな瑠美さんの連載がいよいよスタートします! コラムスタートに先立ち、大好評だったスペシャルインタビューのハイライト版をお届けいたします。

2019年に渡米、メジャーリーガーとして活躍する雄星投手を支えながら、海外生活を通して思ったこととは――。

パートナーを支える方法もそれぞれの方法が認められている

――野球選手との結婚、そして日本とアメリカで感じたギャップはありましたか?

私が結婚したのは、ちょうど30歳。30歳って、仕事や結婚、出産のことなどについて深く考える時期ですよね。「ライフワークバランス」という言葉がありますが、私もそのようなことを徐々に考えるようになっていた頃。ある程度仕事で経験を重ねると、達成感や、やりがい、楽しさを感じることも増えてきますよね。当時の私は、所属事務所のマネージャーに「休日は不要です」と口癖のように伝えるほど仕事にのめり込んでいました。その生活サイクルは、いわば昼夜逆転。生放送を終えて帰宅するのは深夜で、そのまま翌日の仕事に備えて海外スポーツの試合をチェックすることも多く体力勝負でしたが、それでも仕事が楽しくて無我夢中でした。

夫のシーズンオフ期にも、私は深夜の生放送番組を担当していたので、初めはまだお互いの理解不足もあって、彼とは意見がぶつかることが何度かありました。今ではもてなすことが好きで、夫のスタッフにも気軽に食事を振る舞っていますが、当時は生活リズムが合わずスケジュール管理に苦労しましたね。生放送後の時間で体力的にも精神的にも余裕がなかったのかもしれません。振り返ってみれば、交際して間もない頃にお互いを理解するために話し合いを重ねたことは非常に良いことだったと感じています。難題に直面した際、逃げ出したり、投げ出すことは容易だったはず。でも、立ち向かってなんとか解決しようとする私に対し、夫はそれを理解しようと努めてくれる姿勢がありました。だからこそ、今こうして夫婦の絆があり、苦楽を共に歩むことができているのだと思います。

結婚当初、私は仕事をしながら夫を支え、アスリートに必要な栄養知識を得るために資格を取得したり、治療機器の講習を受けるなど、サポートするために必要なことを常に考え、取り組んでいました。新しい知識を得るのは好きなのでそれ自体が苦ではありませんでしたが、その一方で「野球選手の奥さんは、こうしなければならない」と考え、自分自身を縛っていた時期がありました。ただ、アメリカに来てからは周囲の影響もあり、その考え方が大きく変わったように感じます。具体的には、「人からどう見られるか」は重要ではなく、「自分が本当にしたいことは何か」ということを考えられるようになりましたね。
 
メジャーリーガーの奥様たちの中には、“夫のことは応援している。けれど、食事はプロに任せます”という考えの方もいらっしゃいます。それぞれ自分の個性や判断を大切にしていることが伺えますよね。

考えてみれば、サポートの仕方は人それぞれですし、夫婦のあり方も千差万別。「どちらかがやりたいことに、相手が我慢して合わせる」というのではなく、自分がしたいように好きに過ごす自由な雰囲気をアメリカでは日々肌で感じています。それを良いか悪いか、などと自分のものさしで判断するのではなく、様々な考え方があるのだと受容することが自然と求められますよね。

結局、夫婦のことは夫婦の問題なので、そこは周囲を気にしすぎるのではなく、夫婦で話し合って決める、もっと自由に考えてもいいのかな、と感じました。

妻としての私の役割は、「夫の一番の味方であり、どんなときも応援者でいること」。絶好調のときは一緒に喜び、応援し、気分が優れないときは「大丈夫! できるよ!」と言い続ける。その繰り返しです。あとはいつも笑顔でハッピーでいること。それが安心材料となると信じています。どんな職業においても、どれだけ頑張っても自分のコントロールできないところで様々なことが起きますよね。そんなとき、隣で「大丈夫!」と笑顔で言ってあげられる存在でいたい。とにかくいつも元気でいることが私の役割だと考えています。
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