駒澤大学基本info
指導歴26年目の名将・大八木監督に再び勝利の味を
これは駒澤大学のキャッチフレーズだった。平成12年(2000年)の第76回大会で初の総合優勝を遂げると、9年間に6回の総合優勝を数えた。常勝の名にふさわしく、この間に入学した学生たちは、すべて優勝の味を知って卒業していった。
駒澤大学の土台を作り、そして黄金期を築いたのは大八木弘明監督。今季で62歳を迎えた大八木監督の母校での指導歴は26年を数える。
「もういつまで学生たちと一緒に陸上やれるか分からないよ」と笑顔を見せるが、今も朝練習には颯爽と自転車に乗って選手たちの後ろを走っていく。よく食べ、よく飲むと言われるが、体つきは締まっているのも当然?
箱根駅伝で駒澤大学が最後に総合優勝したのは2008年の第84回大会のこと。12年間、戴冠から遠ざかっているが、還暦を超えた大八木監督に再びチャンスがめぐってきた。11月に行われた全日本大学駅伝を6年ぶりに制し、箱根駅伝の総合優勝を射程に捉えている。
「そんなに簡単なものじゃありませんよ」と大八木監督は話すが、久しぶりに手ごたえを感じているのは事実。
「毎年、3番以内を目指してチーム作りを進めてきました。いまの箱根駅伝は高速化が進んだだけでなく、選手層も問われるようになって、本当に勝つのは難しい。簡単に優勝を狙いますとは言えませんが、チャンスはあるとは思います」
監督に柔らかな自信をのぞかせるのは、エースがいるから。
令和の怪物? 田澤選手のスパートに注目

レースが終わってからも、大物らしいコメントが聞かれた。
「本当は56分台を狙っていたんですけど、今日は勝負に徹しました(注・実際のタイムは57分34秒)。勝つためにスパートを二段階用意していたんですが、一段目で振り切ることが出来たので、良かったです」
補足しておくと、田澤選手のスパートは強烈なもので、アッという間に東海大学を置き去りにした。それなのにもう一段噴射する燃料を残していたとは……!
大八木監督は田澤の起用区間を明言していないが、戦略の要にしていることは間違いない。
「1区から4区までのどこかです(笑)。田澤がたすきを渡す時点では、トップに立ってないと往路優勝のチャンスはありません。その意味で、田澤につなぐ選手が重要です。田澤をいい位置で走らせたいですね」
13年ぶりの総合優勝には、田澤選手のスーパーな走りが欠かせない。
強さの秘密から大舞台の裏側まで!
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