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心と体トピックス

産婦人科医が語る、女性がもっと生きやすくなるために大切なこと「人生において“これしかない”と思い詰める必要はない」

心と体
1ヵ月の中で「快調」な日って、だいたいどのくらいありますか? 季節や人によってそれぞれですが、でも、女性は生理やPMSなどで悩んだり、「なんとなく不調」と感じる人は多いのではないでしょうか。特に、20代から50代にかけては、女性ホルモンの分泌量が大きく変動する時期。女性ホルモンと上手に付き合っていくことは、より生きやすくなる手段の一つでもあります。女性にとって大切な情報を発信し続け、最新書籍『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)を上梓された産婦人科医・高尾美穂先生に全4回にわたってインタビュー。女性ホルモンとの向き合い方、そして女性がもっとラクに生きやすくなるためのヒントを伺いました。

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パートナーというのは、どんなに仲が良くても他人は他人

――本書の中で、〈パートナーが子どもはほしくないと言ったからと、相手に合わせて決めると、後で「やはり産めばよかった」と思った場合に、相手のせいにしてしまうからです。自分で選択しないと主体性のない人生になります〉という言葉も、刺さる人が多いのではないかと思います。

妊活や不妊治療まわりでのお悩みでよく聞くのが、「パートナーと温度差があってつらい」ということ。生理がきて、今月も妊娠しなかったという絶望に打ちひしがれているなか、夫は「しばらく大丈夫なんだよね」と飲みに出かけてしまったというような話をよく聞きます。傷つく気持ちはわかりますが、そもそも、温度差はあって当たり前なんですよ。みなさん、パートナーというのは自分にとっていちばん近い場所にいる人だと思っていますが、どんなに仲が良くても他人は他人。何も言わずに自分と同じ想いを相手が抱いてくれるなんてことはありえないと、思っておいたほうがいいと思います。これも本に書きましたが、自分のことを知ってもらうための努力はすごく大事で、悲しいとかさみしいとか、感情を察してほしいなんて願っても、それはなかなか難しい。
 
――そこで感情の衝突が起こって、パートナーとの関係が悪化したら、元も子もないですよね。

妊活の場合、どれくらいリラックスして性交渉を持てるかどうか、というのも大事になってきます。仕事に注力していた心をゆるめて、生活に余裕をもたせ、少しでも楽に日常を過ごしていられるほうが、メリットも大きいわけです。それは女性に限らず、男性だってストレス過多になれば、精子の状態もあまりよくなくなってしまうかもしれない。「私はこんなに頑張ってるのに!」という気持ちが先走って、関係性を悪化させるのは、いろんな意味でもったいないですよ。
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