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上野千鶴子「おっさん粘土層を洗い流す絶好のチャンス!」働き方改革が加速する今、私たちがするべきこととは?

【社会学者 上野千鶴子】働く女性のパイオニアが語るプロ論 Vol.1

これからの女性たちへ

世界経済フォーラムの「男女格差報告書2021」によれば、日本のジェンダー・ギャップ指数は、156ヵ国中120位。男女平等とはほど遠く、世界から大きく遅れをとっています。一方で、近年、日本の女性を取り巻く環境は大きく変わろうとしているのも事実。

女性学研究のパイオニアとして知られる上野千鶴子さんに、女性の声が世の中を動かしてきた歴史とともに、現代を生きる私たちが働く上で大切にしたいことを教えてもらいました。
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Q. #MeToo運動や森喜朗氏の会長辞任など、最近の女性たちの声の影響を上野先生はどう感じていますか?

女性をめぐる世間の空気は確実に変わってきています。

その中心になっているのが、まさにwith読者と同じ20~30代の若い世代。かつてのフェミバッシングを知らない世代ですね。こんな差別を受ける理由はないと、自分ファーストで生きている。

SNSを活用するなど声を上げる上でのハードルが低くなったことも関係しているのでしょう。森喜朗氏の発言の際には、一部の理事からは笑いも起きたようですが、「沈黙は同意、笑いは共犯」です。

この時、「#わきまえない女」という言葉がSNSで拡散されました。「わきまえグセがついていた」と反省した女性もいて。私はこれに女性たちの“痛み”を感じました。これまで理不尽な扱いを受けてもその場で声を上げられず、苦笑いしてやりすごしていた自分を許せず、痛みを感じた女性がたくさんいたはずです。

でもようやく、こうやってイヤなことはイヤと声を上げて、素直に共感することができるようになってきましたね。頼もしく感じています。10年前だったら、「やれやれ」「またか」で終わって、ニュースにさえならなかったかもしれない。

今回メディアで取り上げられたのは、メディアの送り手に女性が増えたことも大きいです。個人が声を上げることも大事だけれど、それを取り上げるポジションに女性が就いていることも、大事なことなんですよ。
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