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09.Mar.2021

元衆議院議員・金子恵美に聞く「働く女性の未来」チェックポイント

働く女性のファクトフルネス

コロナ禍を通して、私たちは根も葉もないネットの噂や門外漢のコメントに触れても一喜一憂しなくなってきた。情報リテラシーが底上げされたのだとしたら、これまで見過ごしていたような社会の明るい兆しにも気づけるはず。

働く女性の未来は明るいのか? どこに希望を持って、何を警戒すべきなのか? 漠然とした思い込みは捨てて、客観的な事実を根拠に考える「ファクトフルネス」の姿勢が大切。政治家時代から日本の動向を世論とデータの両面から捉えてきた金子恵美さんに、チェックすべきポイントを教わりました。

元衆議院議員 金子恵美さん

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1978年生まれ。新潟県出身。’12年に衆議院議員に初当選。政界引退後は、企業顧問やコメンテーターなど幅広く活躍。

ワークライフバランスをスウェーデン(ジェンダー平等先進国)と比べてみる

女性は管理職に向いている証拠はどんどん増加中

総務省による労働力調査によると、日本の就業者に占める女性の割合は約44%。これはもっとも男女平等が進んでいる国のひとつであるスウェーデンとほぼ変わらない数値であり、日本の女性がすでにめちゃくちゃ活躍していることを示している。金子恵美さんに今後の課題を聞いた。

「女性の労働時間や社会進出率が諸外国と同じ水準でも、管理職に従事する女性の割合がまだまだ少ないことが日本の課題です。近年は大手IT業界を筆頭に女性にチャンスを与える企業が増えていますが、その流れに中小企業も追いついて行ってほしいところ。コロナの影響で混沌とした状況が続いていますが、変化の兆しは見えています」
歴史的にずっと男性中心で成り立ってきた業界ですら、管理職に女性を抜擢することで好影響が出ているケースもある。明確な根拠があるのだから、OLたちはもっと自分の可能性に自信を持ってもいいのかも。

「農水省の発表した令和元年度の白書によると、女性が経営に関与している農業経営体は直3年の利益増加率が約127%。そうでない経営体では約55%で、70ポイント以上の差があるようです。

農業のように体力的には男性優位の世界でも、女性の目線による細やかな気配りや対応、生産物に付加価値を与えるような豊かなアイデアを強みにすることができるんです」

差が大きいのは……

男性の働き過ぎが女性へのしわ寄せに
日本の女性の労働時間はスウェーデンの女性とほぼ同じだが、男性の労働時間を比べると家事や育児などの無償労働が短いことが特徴。日本の男性の有償労働(給料をもらって働く)時間が極端に長いことで、無償労働が女性に偏ってしまっている。女性のキャリアアップを促進するためには、男性の育児休暇をサポートするなど、企業側の仕組み作りも大切。
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出典:第5次男女共同参画基本計画~すべての女性が輝く令和の社会へ~(令和2年12月25日閣議決定)
https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/index.html
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