withonlineロゴ
ライフスタイルニュース

【働く女性のパイオニア】上野千鶴子さんに聞く“賢く働く”ために大切にしたいこと

仕事

【社会学者 上野千鶴子】働く女性のパイオニアが語るプロ論 Vol.2

これからの女性たちへ

世界経済フォーラムの「男女格差報告書2021」によれば、日本のジェンダー・ギャップ指数は、156ヵ国中120位。男女平等とはほど遠く、世界から大きく遅れをとっています。一方で、近年、日本の女性を取り巻く環境は大きく変わろうとしているのも事実。

女性学研究のパイオニアとして知られる上野千鶴子さんに、女性の声が世の中を動かしてきた歴史とともに、現代を生きる私たちが働く上で大切にしたいことを教えてもらいました。
pattern_1
 
Q. 組織内で地位を確立するために必要なことは?

賢く働くには、まず仲間や味方を作ること。組織にいると、正しさだけでは闘えないこともあります。「根回し」が欠かせません。

根回しを汚いことだと感じる女性が多そうですが、組織の中で意思決定しようと思えば、味方を増やすために誰にとっても必要です。私自身もかつて組織に身を置いていた時、難しい会議の前には関係者に電話して仕込みをしていました。

男性は、そういう政治力を若い頃から権力者の傍にいて学んでいます。女性は学習する機会がなかっただけ。ひとりでは組織を動かせません。孤立しないこと。職場に共感できる仲間を作って、信頼の輪を広げていきましょう。それは親分・子分や縄張りを増やすこととは違います。

クオータ制をはじめとする体制作りのトップダウンの必要性。

これは世の中全体として変えていかなければならないこと。「女性にはリーダーシップがない」などと言う人もいますが、とんでもない。リーダーシップを発揮する場を与えられていなかっただけのこと。

有能な人が要職につくのではなく、ポストが人の能力を育てます。男性もそうやってポストによって育てられてきたのです。女性一人ひとりのやる気や努力といったボトムアップはもう充分な水準に達していますからね。あとはトップがその気なら変えられます。
次のページ>>家族や夫婦の形はどうなっていく?
31 件
カテゴリーの記事一覧

SHARE

AUTHORS