ライフスタイル
ライフスタイルニュース

“性の思い込み”は落とし穴「自分の心が喜んでいるかが性の本質」その意味とは?

改めて知りたい、私らしい“性”って?

「性を考えるとき、まわりからどう思われるかを意識しながら選択してしまう」……そんな人も多いかもしれません。今は、なんでも自分でえらぶ時代。性の“思い込み”も見直してみませんか?

「本質は自分の外側ではなく内側にあるということを忘れずにいてほしい」と言うAV男優の森林原人さんにお話を伺いました。
・夫婦同姓は当たり前?
2021年6月23日、夫婦同姓は「合憲」と最高裁で判断された。
pattern_1
写真:毎日新聞社/アフロ
・セックスは誰のため?
2017年の記事。当時は「モテ」重視のセックス観が語られていた。
pattern_1
with 2017年7月号
・“She 彼女”と“He 彼”の二択だけなの?
凝り固まった女性性や性別の男女が前提であることが、“普通” とは限らない!? 2019年アメリカの都市バークレーで、公文書などから性差のある表現を排除する条例が可決。「She」と「He」が「They」に。

「なんでかわからないけど好き」それこそが本質の心

教えてくれたのは AV男優・森林原人さん
AV男優。中学入学までは神童と呼ばれ東大を目指していたが、大学受験は惨敗。20歳でAVの世界に飛び込み、現在では業界トップクラスに。出演作品数は1万本を超える。

とにかく自分の心が喜んでいるっていうのが性の本質

改めて自分の性について考えてみたときに、「なんでかわからないけど好き」と思えるものこそ、あなた自身の本質の心だと思います。例えば異性愛者の人に「なんで異性が好きなの?」と聞いても、理由なんて説明できないと思うんです。それは同性愛者の人に聞いてみても同じ。

反対に説明ができるっていうのは、条件付けされたもので本質ではない。性とは本質の心のことで、何を求めているのか、何で喜ぶのか、何で快楽を感じるのかっていうのは、説明できなくても自分でわかればいい。一生懸命言語化してもいいですが、そこにこだわる必要はないです。

「性のスペクトラム」という言葉があるように、性という概念は白か黒かの二項対立では説明がつかないもの。その間にいくつものグラデーションがあり、連続性で捉えるというのが、最近では性教育の現場でも教えられていることです。男性性、女性性を固定させないという考え方にしていくことが、最初の一歩であると思います。

誰しもがグラデーションのどこかに位置している

少し話は変わりますが、ゲイの男性内でもセックス時のポジションは、それぞれ固定されていることがほとんど。〝攻め〟と〝受け〟どちらもいける人もいますが、だいたいの人は決まっている。つまり、ゲイと一括りにされている人たちの中にも、グラデーションがあるということ。自分の位置を自由に自分で決めることができていればいいんです。

異性愛者の場合となると、セックスのときのポジションは男性が上になり主導権を握ることがほとんど。これは、選んだわけではなく、そういうものだと思い込まされているだけのことが多い。その結果、女性の主体性は否定され、女性が痛みを感じたり、楽しめない可能性が高まります。

これは意外にも、セックスのポジションを入れ替えることで、男女の対等性は高まるんです。ジェンダーや平等性を考えるときに、セックスという行為におけるポジショニングも視野に入れると、より深い考えが生まれるのではないかと思います。

性について改めて考えるときに、一生懸命男性らしさや女性らしさを探し、自分のアイデンティティを求めがちですが、本質は自分の外側ではなく内側にあるということを忘れずにいてください。
次のページ>>働く女子が自分の性について考えてみた  
29 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ