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22.Feb.2021

【黒柳徹子さん直筆メッセージ】働く女性たちに今伝えたいこととは?

あの人からあの人へ。公開ラブレター

手紙を書いたことはありますか?
手紙をもらったことはありますか?
出そうと思って、出せなかった手紙はありますか?
最後に手紙を書いたのは、いつですか? 
最後に手紙を受け取ったのは、いつですか?

電子メールやSNSが発達した21世紀に、手紙は、古臭くて面倒臭くて自分を曝(さら)け出すようで恥ずかしい、不自由なツールのように思えるかもしれません。

でも、日本芸能界のレジェンド·黒柳徹子さんを筆頭に、今回with3月号に寄せられた、エンタメの各分野で活躍する6人の手によって綴られた手紙やカードは、機械に内蔵されたフォントやレイアウトではなく、文字のクセ、言葉選び、便箋やペンのチョイスなどにも、書いた人の人となりが表れるせいでしょうか。それぞれが、世界でたった一つのアートのようにも見えます。

人が人に対する思いをただ胸に仕舞うのではなく伝えたい感情を言葉に表す――。それは、恋情を和歌に認したためた万葉の時代から連綿と受け継がれる行為でもあります。生涯、たった一通でも、忘れられない手紙がある、そんな人生を送りたいと思いませんか?

人と人が直接触れ合うことがままならない、こんな時代だからこそ、せめて肉筆で、心の声を文字に置き換えてみたくはなりませんか?

今、手紙を書きたい相手はいますか?
それは誰ですか?
その人のことを思うだけで、胸がいっぱいになりませんか?
今の思いを手紙に書いて、送ってみませんか?

相手が、あなたの手紙を読む姿を、想像するだけで、やさしい気持ちになりませんか?
占いよりもずっと誠実で知的で温もりのある手紙の魔法を、信じてみませんか?

今回は黒柳徹子さんからみなさんへのメッセージ、直筆カードをご紹介します。

黒柳徹子さんから働く女性たちへ —— 手紙のすすめ

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子供の頃から、手紙をいただいたり、書いたりするのは好きでした。私に最初に葉書を送ってくれたのは、父方の祖母です。

小学校に上がる前、祖父母の家に遊びに行った何日か後、宛名の面に家の住所と並んで「黒柳徹子様」と書かれた葉書が届きました。

「このあいだ、あなたが遊びにきたときに、ローセキを忘れていきました。今度、来るときまで、とっておきますから」

ローセキというのは、アスファルトの道路なんかの上に線を引いたり絵を描いたりできる固いチョークのような白い石のことです。私は、祖父母の家までローセキを持っていき、遊んでそのままにしてしまったのでした。 

私は、自分宛に葉書が来たのが不思議で、そして嬉しくて、その葉書を何度も取り出しては読み返しました。それから、祖母に宛てて、こんなふうに返事を書いたのです。

「ローセキは、もう一つ、いえにありますから、こんどあそびにいくときまで、あずかっておいてください。さようなら」

大人の人が、私の大切にしていたローセキのことを、ちゃんと心に留めてくれて、わざわざ葉書を送ってくれるなんて。そのとき私は、「葉書って嬉しいな。面白いな」と思いました。

以来、アメリカに行っていろんな種類のグリーティングカードを見ては感激して山ほど買い込んだこともあれば、海外に住む筆まめなお友達に書いた手紙が、お友達の死後、まとめて私の元に戻ってきたことも。手紙にまつわるエピソードは数知れず、一つ一つのやりとりを思い出すだけで胸が熱くなります。

手紙には、いろんな魔法があるらしい。どんなに電子メールが発達しても、まだまだ私は、切手を貼って届く手紙やカードの魔法にかけられたいなと思うのです。
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撮影/水野昭子 取材・文/菊地陽子 撮影プロップス/AWABEES ●再構成with online編集部
 
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