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20.Feb.2021

少女マンガ研究者が選ぶ “自分にやさしい” 恋愛マンガ5作品

少女マンガ研究者が選ぶ「自分にやさしい」 恋愛マンガ5作品

基準は自分!曖昧な境界線をマンガで疑似体験!

その時々の状況や好きになった相手次第で、恋愛は心の持ちようが変わるもの。「自分にやさしい/甘い」の線引きが難しい領域だけど、判断基準は自分で決めるしかありません。

どんな状況に直面してもモアベターな答えを導き出せるように、多様な恋愛模様を描いた少女マンガの名作を読みあさって思考実験をしておきましょう。

教えてくれたのは 少女マンガ研究者・ライター トミヤマユキコさん

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1979年生まれ。2019年より東北芸術工科大学で少女マンガなどサブカルチャー関連の講義を担当。『40歳までにオシャレになりたい!』、『少女マンガのブサイク女子考』など著書多数。

①『凪のお暇』 コナリミサト

「逃げる」のではなく「リセットする」ことで人間関係が好転する。

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©︎コナリミサト(秋田書店)2017
場の空気を読みすぎ、他人に合わせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪の人生リセット物語。(秋田書店/1~8巻発売中・各¥748・税込)

仕事も恋も全部捨てて自分と向き合ってみる!?

主人公の凪ちゃんは28歳で、人生をリセットするために会社を辞めて、モラハラ彼氏とも距離を置きます。でも、引っ越した先でゴンさんという周囲の女子を振り回す“メンヘラ製造機”に出会ってしまう。

ダメな恋愛にハマってしまう時期もありますが、その後に自己分析をしてゴンさんとの関係を「仕切り直す」という決断をします。一方的に逃げたり拒絶するのではなく、冷静に整理整頓すれば、お互いにとってやさしい関係性を築けるかもしれない……。ダメンズは切り捨てることが当たり前だった少女マンガの世界で、「仕切り直す」という新しい選択肢を示した作品だと思います。

②『A子さんの恋人』 近藤聡乃

恋愛の「決断力がない」ことは必ずしも“悪”じゃないんです。

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登場人物、全員「難アリ」。アラサー男女の恋愛模様をコミカル、且つ辛辣に描いた恋愛彷徨記録。
(KADOKAWA/全7巻・各¥682~・税込)

優柔不断=自分を大切にするということ

優柔不断な29歳のえいこさんが、二人の魅力的な男性に挟まれて、ああでもない、こうでもない、と思い悩む物語。全7巻を通し煮え切らない態度のえいこさんにやきもきさせられるものの、恋愛感情だけでは突っ走れない29歳女子の心理描写が非常にリアル。スピーディーな判断が求められる世の中で、時間をかけて考えることを肯定してくれるような作品です。

誰と一緒になりたいのか? どこで暮らしたいのか? 自分の本音と向き合う時間が長いほど、その後の人生に納得できるはず。えいこさんの思考を追うと、自分を大切にするためには優柔不断になって良いのではないかという気持ちになれると思います。
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