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24歳で「対話型の女性間風俗店」をはじめた女性が語る、コロナ禍での変化。そしてこれからの時代に私たちに必要な“意識”とは

なかなか他人には相談しにくい“性”の話。でも、みんなそれぞれ悩みを抱えていて、モヤモヤしていたりする。コロナ禍でさまざまな価値観が変化している今こそ、「性の話=恥ずかしい」という考えから抜け出して、素直に向き合うときかもしれない――。

話題の対話型女性間風俗「Releive(リリーヴ)」は、女性キャストが女性のお客様に対して接客するお店。性的な行為を提供するだけでなく、女性の性に対する悩みを聞き出し、その人に合った有意義な時間を提供している。なぜ「対話型」ということにこだわり、女性間風俗をはじめたのだろうか。オーナー兼キャストである橘 みつさんに、開業のきっかけやコロナ禍での変化、そして多様性の時代に大切なことについて伺った。

「対話型の女性間風俗店」をはじめたきっかけ

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――なぜ「対話型」ということにこだわり、女性間風俗(※)をはじめたのでしょうか。

橘 みつさん(以下、橘) 新卒で入社したベンチャー企業で体調不良が続き、試用期間の3ヵ月でクビになってしまいました。銀座の高級クラブ、デパートの販売員などのアルバイトを経て、女性間風俗の世界に飛び込み、2018年に24歳で対話型レズ風俗店「Relieve」(以下、リリーヴ)を立ち上げました。

働き始めた頃はまだ女性の風俗利用も、女性同士の風俗店の存在も、あまり知られていませんでした。そんな中でも利用したいと来るのはどうしてなのか、不思議に思ってお客様に利用のきっかけをよく聞いていたんです。お話しして見えてきたのは、結婚や恋愛のパートナー探しのために性経験の無さを解消したいとか、「ふつう」と違う自分に自信が無いとか、社会的な背景とも繋がる理由でした。日々の中で女性が期待されている役割の重さや、性・人権教育の不足で起きている自尊心の低さは、私が大学で専攻した分野そのもの。悩み解決の手段で風俗利用するお客様に必要なのは、行為だけじゃなくて、一人ひとりとじっくり話して「あなたのせいじゃない」と伝えることなのかなと感じ、「対話型の風俗店」を作ろうと決めました。
※女性客の元へ女性のキャストが派遣される業態には、レズ風俗という呼び名が定着しているが、「レズ」という語が蔑称として使われてきた歴史と、レズビアン女性のみが利用/勤務しているわけではない現状があるため、新たな呼称を求める声が高まっている。本記事では店名・書籍名を除き、「女性間風俗」という語を使用している。
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お店のHPにも掲げている、橘さんの仕事のコンセプト
――コロナ禍でさまざまな影響があったかと思いますが、「Releive」のお客様数や層に変化はありましたか?

 対面利用は、定期的に利用していたお客様となかなか会えなくなったり、新しく来てくれる方がほとんど居ない期間ができたりしていました。「落ち着いたら利用しよう」って考えるのは、当然ですよね。会社や身近な人からの行動管理が強くなったことや、コロナ禍の影響で収入が落ちたことなども、大きな理由だと思います。しかし一方で、性サービスの無いオンラインでの対話サービスを始めたことで、対面コースを検討していたという層と出会えたのは嬉しい誤算でした。

――では、お客様の声(対話をしているときの内容や悩みなど)や利用理由に変化はありましたか?

 これまでは本人の「性」に関する話が多かったのですが、自粛生活のせいか、家族やご近所さんとの距離感の悩みをよく聞くようになりました。特に、パートナー関係の見直しに迫られた人は、「物理的に離れている時間があったからこそ、放置できていた問題」に直面したみたい。「自分は本当にこれで納得なのかな」って、考えて進んでいくきっかけをこの期間で得た人が多かったのかなと感じています。
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