憧れ和朝食の一品「自家製だしのだし巻き卵」の作り方
単純なのに、とっても素敵な朝を迎えている気分になりませんか? おうち時間が長い今こそ、そんな贅沢な作業ができる機会です。だしのとり方なんて今さら……と思うかもしれませんが、基礎的なことを、もう一度きちんと教わり直すと、また新しい発見があることも。今回の「#希んちの暮らし」連載は「基本のき」を料理家の坂井より子さんに丁寧に教わりました。

料理家・坂井より子さん
思ったよりも簡単にできる自家製だし。発展させればめんつゆなども作れます
坂井さん:料理は正解があるわけではなく、作る人が自分の好きな味に作ればいいのよ。だから自分だけの味を見つければいいんじゃない?
希:そうなんですけど……、だしはお料理の基本だと思うのできちんと知っておきたいです。
坂井さん:そうよね。では、我が家流のだしを一緒に作ってみましょう。
希:より子さんのお家は、昆布とかつおのだしなんですね。
坂井さん:そうですね、一番頻度が高いと思います。だしは、難しく考えず、ただ好きな風味を出してくれるものを入れて煮立たせるだけ。
希:より子さんは卵焼きは、だし巻きが多いですか?
坂井さん:だし巻きが多いです。でも、それもバランスよね。他のお料理とのバランスで、今日は卵焼きを甘くしてみようとか変えますよ。
希:なるほど。たしかにいつも卵焼きが同じ味じゃなくてもいいんですよね。他のお料理とのバランスで変えるなんて考えたことなかったです。これからはバランスを考えてみます!
坂井さん:だしを作る時、私はめんつゆも手作りしておいていますよ。醤油1、みりん1、お酒1/2カップ、そこに昆布1片8~10cmと、かつおぶし20g入れて4〜5時間置き、煮立たせれば出来上がり。そうめんやお蕎麦、和食料理と活躍してくれます。
希:美味しいです! これは絶対作っておいたら便利ですよね。
坂井さん:野菜だしも便利ですよ。人参や玉ねぎの皮などを捨てずにとっておき、だいたい5種類以上の野菜くずが溜まったら、それをまとめて煮込むだけ。
希:野菜だしは初めて。こんなに簡単なら定番になりそう。この野菜だしは、カレーを作る時などに使ってもいいですよね。野菜は皮に一番栄養があるっていうし。とっても簡単だからこそ、また作ろうって本気で思います。

より子さんは「何もしていないの。その方が調子いいのよ~」と照れ笑い。