編集部|ライフスタイル

「生理の異常を見過ごさないで」健康診断を受けていれば大丈夫、と日本人女性に言えないワケ

「ああ、またこの時期がやってきた」――毎月やってくる生理。生理痛やPMSに悩まされている女性も多いでしょう。もう生理なんてなくなればいいのに! と思っても、女性と生理は切っても切れない関係。じゃあほんの少しでもラクになるために、どう上手に生理と付き合っていけばいいのでしょうか。今回は『生理で知っておくべきこと』(日経BP)を上梓した細川モモさんに、インタビューを実施。全3回にわたってお届けします。

生理の異常は見過ごさないで、すぐ医師の診察を受けて

――『生理で知っておくべきこと』、目からウロコの情報ばかり、とっても勉強になりました。どうしてこの本を執筆しようと思われたのですか?

細川モモさん(以下、細川) 数年前、BMI(体重kg ÷ (身長m)2で算出する体格指数)18以下を理想とするシンデレラ体重が若い女性の間で流行しましたよね。実際、日本は若い女性ほどBMI18.5以下の女性がとても多い国なんですが、人口比率でいうと、食糧難にあえぐコンゴやナミビアと同じくらいなんですよ。

――え!

細川 痩せすぎると生理や排卵が止まってしまいます。妊娠したとしても子供がお腹の中でちゃんと育たない可能性がある。それだけ不健康な身体では、本人の命にだってかかわります。でもね、生理が止まっても多くの女性は「婦人科行けば治るでしょ」って思っているんです。

――治らないんですか?

細川 残念ながら、絶対に再開するとは言い切れないのです。再開するとしても、何年も治療を継続しなくてはいけないこともありますし、治療しても再開しない女性もいます。妊娠を考えていない時期に無茶なダイエットをして、いざ妊娠したい年齢で生理が再開せず、苦しい思いをしている女性からよく後悔を綴ったお手紙をもらいます。皆さんが思っている以上に、痩せすぎとそれに付随する生理の問題は健康にかかわる一大事なんです。
――「生理が来ないなら来ないで、ラクだしまあいっか」と思ってしまう人も多そうですよね……。

細川 その思考は非常に危険です。ちょっとでも異常を感じたら、すぐ医師の診察を受けてください。でも、まず生理に関する正常と異常の区別がついていない方がとても多い。どれくらいの周期で、何日くらい続いて、痛みや出血がどの程度なら、正常なのか? どういう状態になったら婦人科に行くべきなのか? わからないから、まあいっかと放置する。生理や排卵が止まって卵巣機能が低下していくのを今なら止められるという時期に見過ごしてしまい、取り返しのつかない状態になってしまう。ひどい場合には、子宮内膜症や子宮がんといった病気が進行してしまう。

――それって、健康診断を受けていれば大丈夫……というわけにはいかないんですか?

細川 婦人科の健診が含まれていなければ難しいですね。というのも日本の健康診断は、高度経済成長期に「男性の作業効率を落とさないため」に設定された項目ばかりなので、女性特有の疾患についてはなかなか指導もなされない。この数十年で女性の社会進出が進み、女性をとりまく環境もずいぶんと変わったというのに、そこは手薄のままなんです。
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