編集部|恋愛・結婚

古市憲寿が“結婚”を語る! 「幸せに関する議論で敵味方に分かれる必要はない」

それは、始まりでもゴールでもない

花嫁姿を披露して家族や友達に祝福されてみたいし、愛する人との間に子どもが生まれたら最高だとも思う。でも今、私たちは仕事や趣味を通して幸せを十分に自給自足することもできる。結婚、するべきなのか、しないべきなのか……。答えなんてないのはわかっているけれど、誰かがズバッと言い切ってくれたら、少しはモヤモヤが晴れるのに!?  古市憲寿さんに、結婚というお題で持論を語ってもらいました。

『結婚のメリット』

昭和の頃、日本人は世界一結婚が好きな民族と言われていた

第二次ベビーブームが起こっていた1972年、日本の婚姻件数は約110万組に達してピークを迎えました。昭和の頃、日本は世界有数の結婚大国であり、男女の役割を分けることが合理的だと思われていたのでしょう。今でも夫婦で子どもを効率良く育てられることが結婚のメリットかもしれませんが、それは日本だけの話かもしれません。近年は先進国全体の生涯未婚率が上がっていますが、未婚でも婚外子を法的に保護する制度が整備されているフランスやスウェーデンは日本よりも出生率が高いんですよ。今後、日本でも結婚が妊娠・出産の必須過程じゃなくなったら、果たしてどこにメリットが残るのか。世間体? 親のため? 「結婚」とは何かを根本的に考え直す時代なのかもしれません。

結婚と仕事

男性の育児休暇はみんなをもっとラクにする

厚生労働省の調べによると、2019年度の日本の男性の育児休業取得率はたった7.48%でした。10年前の2009年度には1.72%だったので、ましにはなったとはいえ非常に低い数値。結婚した夫婦における、男性の家事育児時間もほとんど増えていません。今でも育児は女性の役割だと考える夫婦が多いんです。この不平等感は、独身時代にはなかなかイメージできませんよね。一方で、北欧やスペインでは男性に育児休暇を半ば強制的に取得させる動きが進んでいて、2〜3ヵ月休むことも珍しいことではないんです。日本でも男女の育児負担を半々にすることを目指して、もっと国が個人や企業への保障を拡大してもいいのではないかと思います。

幸せになる権利

幸せに関する議論で敵味方に分かれる必要はないと思う

連載で対談させていただいた田嶋陽子先生は「結婚は奴隷制度だ!」と大声でハッキリ言っていましたが、やはり社会を変えるためには一人一人が小さな声を上げていくことが大事だと思います。でも、自分の主張に少しでも反する行動をする人をいちいち攻撃していたら、味方を増やすことはできません。主語を大きくしすぎないことって大事だと思うんです。社会を根底から変えようと思ったら何十年もかかるだろうけど、自分の会社や、部署くらいなら数ヵ月で変えられることがあるかもしれない。まずは身近な仲間を探して、できる範囲で自分の生活を心地よくしていくのがいいと思います。

古市憲寿さん

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©Maciej Kucia(AVGVST)
1985年東京都生まれ。社会学者。若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)などで注目される。最新作は超俯瞰で日本の歴史を読み直す『絶対に挫折しない日本史』(新潮社)。

\古市憲寿さんの人気連載はコチラ/

続きはwith6月号でお楽しみください♥

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取材・文/浅原聡
●再構成with online編集部
 
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