編集部|恋愛・結婚

同性カップルが考える 「パートナーシップ制度と婚姻制度は別物。だからこそ考える"入籍"の意義」

臨床心理士 みたらし加奈さん×トレーダー MIKIさんに聞く、「入籍する意味ってなんですか?」

A.“なにかあったときのため”に必要なこと。

「結婚」が、万人にとって幸せではなくなってきた今の時代。従来の法律婚だけにとらわれない、さまざまな家族の形も存在するようになってきました。

それでもなお、なぜ私たちは「結婚」という言葉を意識してしまうのでしょうか。周囲の目が気になるから? 愛を形として残したいから? それとも、孤独だから? 1人1人が自由に生きられる時代に、他の誰かと生きる理由ってなんだろう。

今回は、同性婚への理解を広げるため情報を発信し続けているみたらし加奈さんとMIKIさんに、お二人が考える入籍する意味についてお伺いしました。
pattern_1

【PROFILE】

みたらし加奈(右)1993年生まれ。MIKI(左)1991年生まれ。

2019年1月よりカップルでYouTubeチャンネル『わがしChannel』を運営。ライフスタイルやファッション、ビューティの情報を発信している。加奈さんは臨床心理士としてSNSを通してメンタルヘルスやLGBTQ+の認知を広める活動もしている。昨年、初の書籍『マインドトーク‒あなたと私の心の話‒』(ハガツサ ブックス)が発売。

するorしないの選択肢がないから、私たちには制度が必要

楽しいだけなら制度は要らない

約5年前に交際を始めた二人は、同性婚が認められることを願っている。

みたらし加奈(以下:み) 「入籍をして法的な家族と認められないと、新居を購入したくてもペアローンを組むのが難しいし、もし相手が不慮の事故などで危篤になっても知らされないこともあります。ずっと一緒にいたいと思っていても、将来設計が難しくなってしまうことがあるんです」

MIKI(以下:M) 「入籍=二人の関係を国に認めてもらうために私たちにとって、必要な制度だと思っています。事実婚やパートナーシップ証明はまだまだ効力が弱い。二人で子どもを育てたいと思っても、今のままではどちらかは他人として認定されてしまう。自分たちで自分たちを守るしかない領域が、籍を入れないと総合的に多いんです」
「ずっとハッピーな状態なら“恋人のまま”でも問題はないかもしれません。ただ人生は何が起きるか分かりませんから、法律がないことで、“なにかが起こってしまったとき”に自己責任を強いられてしまうことになる。

異性愛者のカップルにはある“結婚”という選択肢がないからこそ、入籍の意義について考えるようになりました。やっぱり、あるものを選ばないのと、ないものを選べないのでは意味合いが大きく違います。日本も少しずつですが同性婚に前向きな方向に変わているので、希望を持ち続けたい」

M 「婚姻届を受理されなかった同性カップルのチームが国を相手に訴訟を起こしたニュースは、私にとって大きかった。すごく勇気がいる行動だったと思います。

同じ状況の方々の背中を押せるように、私たちも発信しています。いつか本当に入籍ができたら、加奈ちゃんの憧れを全部盛りで叶えます」

2021年3月、同性婚を認めないのは違憲という判決が!

pattern_1
©毎日新聞/アフロ
同性カップル3組が訴訟を起こし、同性婚が認められないことの違憲性を主張。札幌地方裁判所は「合理的な根拠を欠いた差別的な扱い」だとする初めての判断を示した。
次のページ>>二人が戦ってきたこれまでの歴史  
32 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ