続・ハーフに間違われたがる取引先の男
しかし何かの縁があるに違いない、と信じるほかない
前回述べたとおり、確かに顔は濃いが、ハーフに見えるかと言われると微妙。というかそこまでそいつに興味を持ってなかった。
それより「~という状態なんです」という口癖が気になり、日本語が怪しいから日本人に見えないと言われるのでは……? とさえ思っていたのが前回までの私の“状態”だ。
とくに仲良くなる気もなかったが、業務上しばらく彼と話をしなければならなかっただけ。まさか2話分もコラムを書くことになるとは思いもしなかった。袖振り合うも他生の縁。きっと私と彼との間には何か見えない縁でもあるのだろう。