価値観は似ているほうがいいとは限らない
こんにちは、恋愛・結婚アドバイザーの植草美幸です。
以前、専業主婦になることを望む30代女性が資産家の40代男性とマッチングしたときのこと。女性の母親が「バックグラウンドが違いすぎて、価値観が合わない」と言って、反対された事例がありました。
確かに「価値観の違い」が離婚理由になる例は多く、価値観は似ているほうがいい点もあります。でも、補い合うのが夫婦ですから、似ていることだけが重要ではありません。以前の「コロナ禍で変化も。『異業種婚』と『同業婚』共働きしやすいのはどっち?」でもお話しましたが、同じような考え方だから相性がいいとも限らないのが結婚です。
では、そもそも価値観とは何なのでしょうか?
価値観は文化の違いとも言い換えられます。世代間はもちろん、育ってきた環境や勤めてきた職場、業界の風土、人間関係、地域の特性など、さまざまな要因がかかわってきます。そのため年齢が20代から30代前半くらいの方にアドバイスする場合、価値観が違っても「一緒に新しい価値観を作っていける」ともいえますし、人生経験の浅さからまだ相手に寛容になれないなら「育ってきたバックグラウンドが似ているほうが上手くいきやすい」ともいえます。
結局は、人によるという結論になってしまうのですが、なるべく失敗したくない……と考える人のために、実際の過去事例や、どうやって価値観をすり合わせていくべきかをお伝えします。