恋愛・人間関係
恋愛・結婚トピックス

【実話】ウツで引きこもりアラサー女子が「実家を脱出」すべく婚活→結婚。婚活中の「罰ゲームみたいなデート」を振り返ります

「コミックDAYS」で連載中の『ウツ婚!! 死にたい私が生き延びるための婚活』(磋籐にゅすけ/漫画、石田月美/原作)。アラサー女子の石田月美さんが「ウツで引きこもり状態」から脱却すべく婚活に奮闘し、パートナーと新たな気づきを得るまでの長く険しい道のりを描きます。ちなみに実話。今回、コミック化連載開始を記念してスピンオフ連載『ウツ婚!! remix』をスタート! コミック連載や原作エッセイ(晶文社刊)では描き切れなかった爆笑&感涙エピソードをお届けします。

※本記事の最後でコミック版『ウツ婚!! 死にたい私が生き延びるための婚活』第1話が読めます!

ジャーナリストと初ディナー、しかもフレンチ! 結婚を前提にお付き合いできるか?

「キタわ、これ。取材からの書籍化、書籍化からのゴールイン決定でしょ!?」

ジャーナリストの高田さんと待ち合わせのレストランに向かう道すがら、私の脳内は完璧なお花畑シナリオを着々と進めていた。
pattern_1
漫画『ウツ婚!!』は「コミックDAYS」で連載中です!
高田さんとはメンタルヘルスのシンポジウムで出会い、「いつか取材でも」と限りなく社交辞令に近く渡された名刺にしつこく連絡をしたおかげで、数回のランチをする間柄には漕ぎ着けていた。ランチでは、いかに私が魅力的な病人であるかをプレゼンしまくり、「ウツ・摂食障害・対人恐怖」などのおビョーキワードをスパイスに、どんな料理も味がしなくなるような強烈な会食をしていたのだが、そこはジャーナリスト。怖いもの見たさなのか、それでも私を誘ってくれたのだ。しかも今夜は初めてのディナー。しかもフレンチレストラン。もう、私の期待は取材を通り越して、結婚までいっていた。なんなら映画化決定。
店に着くと既にスーツ姿の高田さんが到着しており、「コースでお願いしているけど大丈夫?」と私の椅子を引いてくれた。「嬉しいっす! いっぱい食べます!」と、親戚の男子高校生のような返事をしながら席についた私は、料理のサーブより、高田さんからのお付き合いしましょうというシュートを待ちわびていた。いつもはユニクロのマネキンみたいな格好の高田さんがスーツなだけで私の期待は加速した。

が、食事が始まっても高田さんは「最近、政財界の大物が亡くなってね。今はその方の成したことの記録というか、追悼としてのドキュメンタリーを書いているんだ」と語ってくる。まぁ、高田さんは40代の働き盛り、仕事の話とか前菜がてらするよね。と、その政財界の大物とやらを一切存じ上げない私は「女のさしすせそ」だけを思い出しながら、「さすがー」「知らなかったー」「すごーい」と順番に次鎚を打っていた。雰囲気最高のフレンチレストランで食事してんのに死んだ人の話をする高田さんに「センスいいですねー」は言いづらかったが、無理やり言った。ドキュメンタリーでもSFでもなんでも良い。とにかく職についてて定期収入があることがノンフィクションなら結婚してくれ。
次のページ>>お通夜状態はいつまで続く……
32 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ