なぜアメリカの人は陽気で明るい人が多いのか?
育ってきた環境の中で、自己肯定感が高まったから
これまで自己肯定感と自尊心の高め方についてのお話を続けてきました。それらを高めるヒントが、実は「アメリカ人」にあります。厳密には「アメリカに住んでいる人」です。周りのアメリカ在住の方、クライアントの方にもアメリカに住んでいる方がいて、そういった方々から聞いたり、あとはアメリカの番組を観たりしていて気づいたことです。
アメリカは「人種のるつぼ」であり、現代では「人種のサラダボウル」と呼ばれているぐらい、多種多様な民族が集まっています。
旅行に行ったり、テレビで観ていたりする中で、「なんでアメリカの人ってあんなに陽気で明るいんだろう」と皆さん一度は思ったことがあるでしょう。
その理由は、単純に自己肯定感が高いからなんですよ。
では、なぜアメリカに住んでいる人は自己肯定感が高いのか?
まず、アメリカは「自己主張しないと生きていけない国」だからです。学校の教育も日本とは全く違い、授業では自主性が求められます。もちろん討論の機会が多いし、先生からも発言を求められます。
そこに住む人々は、自己アピールが大切であることを幼い頃から肌で感じて生きてきました。そのような環境下で育ち大人になっていくと、自己主張ができる人間になっていくのは当たり前で、自然と好きなものは好き、嫌なものは嫌だとハッキリ言えるようになるんですよね。
ここ日本では前回お話したように、自己主張の強さは嫌われる原因になりがちです。しかしアメリカではそれが「個性」になります。日本の教育が各国からみても「遅れている」と言われる要因の一つですね。