恋愛・人間関係
武田砂鉄「どうしていつまでもこうなのか」

武田砂鉄【あの発言から考える】トリッキーな言い訳で 18歳女性のせいにしたがる国会議員

連載第2回【武田砂鉄 どうしていつまでもこうなのか】〜あの発言から考える〜

『with』 の連載「結婚神話解体工事」にて、今の時代の結婚をとりまく状況を考察して、私たちに新しい気づきを投げかけてくれた武田砂鉄さん。このたびwith onlineでは、結婚とは? 夫婦とは? というだけでなく、そもそも私たちが生きやすい社会って? ということを考える連載【どうしていつまでもこうなのか】がスタートします! 

第二回目のテーマは、【18歳女性のせいにしたがる国会議員】。これまでは常識だとして“スルー”していたさまざまな問題を、私たち自身の将来のため、そしてこのあとの世代のために、ちょっと考えてみませんか?
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18歳女性のせいにしたがる国会議員

安倍晋三元首相が銃撃されるという、あってはならない事件が起きた。この事件の以前以後で語られるような日本政治史の分岐点になることは間違いないが、これほど大きな事件が起きた時に私たちが気をつけなければならないのは、「今はそれどころじゃないだろ」と、その他の問題を矮小化してしまう流れだ。
とりわけ、政治家個人のスキャンダル報道は、ちっとも解決してなんかいないのに、この「それどころじゃないだろ」が活用されがちである。

あの銃撃事件の前に取りざたされていた報道のひとつに、自民党に所属していた吉川赳衆院議員が、18歳の女子学生に金銭を渡したり、酒を飲ませたりしたなどと週刊誌に報じられた一件がある。彼は報道直後に自民党を離党したものの、議員活動を続け、沈黙を守りながら、ボーナスもちゃんとゲットしたと問題視されていた。
さすがにこのまま放置するはずはないだろう、では、どのように言い訳をするのかな、記者会見を開くのかな、と待ち構えていたら、なんと釈明の場は、自身のブログだった。人気芸能人みたいだ。

週刊誌で報道されたのは6月上旬、ブログがアップされたのは7月15日である。どうして、これほどの時間がかかったのかについて、「参議院選挙を控える時期に、わたくしが自らの弁明に立てば、あくまでもこれは私自身の問題でありますのに、あたかも党の問題のように取り上げられ、また、様々な政治的思惑から利用され、そしてマスコミが沸騰することにより参議院選挙にさえ影響を及ぼすことが容易に想像されました」とある。
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