恋愛・人間関係
武田砂鉄「どうしていつまでもこうなのか」

武田砂鉄【あの発言から考える】なぜ「多様性」を認めない議員が居座れるのか

連載第3回【武田砂鉄 どうしていつまでもこうなのか】〜あの発言から考える〜

『with』 の連載「結婚神話解体工事」にて、今の時代の結婚をとりまく状況を考察して、私たちに新しい気づきを投げかけてくれた武田砂鉄さん。このたびwith onlineでは、結婚とは? 夫婦とは? というだけでなく、そもそも私たちが生きやすい社会って? ということを考える連載【どうしていつまでもこうなのか】の3回目です!

今回のテーマは、【なぜ「多様性」を認めない議員が居座れるのか】。これまでは常識だとして“スルー”していたさまざまな問題を、私たち自身の将来のため、そしてこのあとの世代のために、ちょっと考えてみませんか?
前回の記事はこちら

なぜ「多様性」を認めない議員が居座れるのか

先日、ニュース記事のリンクを貼った上で、「ある。」と一言だけ書いたツイートを投稿したら、2万を超える「いいね」がついた。その記事は、『「多様性否定したことない」 LGBTめぐる寄稿で―杉田総務政務官』と題した時事通信社の記事。

内閣改造を行った岸田政権で総務政務官に就任した杉田水脈氏が、就任記者会見で「過去に多様性を否定したこともなく、ある性的マイノリティーの方々を差別したこともない。岸田政権が目指す方向性と、政務官として何一つずれている部分はない」と述べたのだ。
「ある。」とだけ書いたのは、だって、彼女は、多様性を否定したことがあるからだ。性的マイノリティーを否定したことが何度もあるからだ。2014年10月の衆議院本会議では、「女性が輝けなくなったのは、冷戦後、男女共同参画の名のもと、伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに起因します。男女平等は、絶対に実現し得ない、反道徳の妄想です」と述べている。
ジェンダーギャップをどう解消するかは世界的に取り組まれている課題だが、すると、ほとんどの国や企業が「反道徳の妄想」で対策を進めていることになり、ジェンダーギャップ指数が改善されない日本は、杉田氏にとってはむしろ、理想の形なのかもしれない。で、この発言を踏まえた上でも「過去に多様性を否定したことはない」のだろうか。
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