アーティスト hitomi 3回の結婚で得た家族のキズナ
それでもなお、なぜ私たちは「結婚」という言葉を意識してしまうのでしょうか。周囲の目が気になるから? 愛を形として残したいから? それとも、孤独だから? 1人1人が自由に生きられる時代に、他の誰かと生きる理由ってなんだろう。
今回お話を伺ったのは、アーティストのhitomiさん。「結婚は家族になるために必要ですか?」3回の結婚を経験しているhitomiさんの答えは……?

【PROFILE】
今はまだ、家族というチームを育てている途中
小さなころから両親のケンカが絶えない環境で育ったこともあって、幸せな家庭を持つことに人一倍憧れもありました。でも憧れだけでは生活って出来なくて、自分らしくないと思う時間やモヤモヤがどんどん増えていきました」
自ら選んだ結婚という選択に悩み、自分らしくいることの大切さを学んだ20代。長女を授かった2度目の結婚では、より家族の結束を求めるように。
「長女が生まれた約2年後に、東日本大震災が起こりました。仕事柄、どうしても家にいる時間が少ない元夫と、“家族”の方向性のズレが生じていったんです。小さな子供を抱えていた母の身としては、震災後の状況は心細かった。
私も夫婦関係に悩んでいる母を見て苦しかったことを思い出し、このまま一緒にいて、娘に同じ姿を見せたくないという気持ちも強くなりましたね」
「新しい父娘(おやこ)の関係が果たしてうまくいくのか、それは当然悩みました。でもどんなに悩んでも、始めてみないと答えは出ない。大事なのは、一緒に過ごした時間だと思うんです。
ケンカしてもいい、同じ屋根の下で同じ釜の飯を食べること。それを繰り返すことが、家族になるということなんだと気が付きました。
社会に出れば血の繫がりなんてない人ばかりで、そこでどう関係を深めるかが重要じゃないですか。家族で問題が起きたとき、血の繫がりだけを理由にするのではなく、血の繫がりを越えた人間愛を大事にしたいです。
今は家族というひとつのチームを育てている途中。その時間を娘がふり返ったとき、“良かったな、一緒に居て”と言えればいい。それが答えだと思っています」
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