日本トップの投資家・藤野英人さんが“お金ビギナー”に教える【仕事のマネー学】給料を増やすためにやるべきこと

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日本の大卒初任給は約20〜24万円の間で、この金額は30年間ほぼ横ばいという状況です。
そして、日本経済団体連合会が2021年に発表した「2021年春季労使交渉・大手企業業種別妥結結果(加重平均)」によると、調査対象21業種大手256社のうち、集計可能な16業種130社の引き上げ額は6124円、アップ率は1.84%でした。前年の最終集計値(17業種130社平均7096円、同2.12%)と比べると、額はマイナス972円、率はマイナス0.28ポイントとなり、13年(5830円、1.83%)以来8年ぶりに7000円、2%を下回っています。

とても厳しい状況ですが、給料を上げるためにできることはあると、日本トップの投資家で、レオス・キャピタルワークス株式会社 代表取締役会長兼社長・最高投資責任者の藤野英人さんは言います。

自分の給料を増やしたい人はもちろん、お金に振り回されない子どもに育てるためにマネー教育を施したいと考えている人など、”お金”について基礎から学びたい人におすすめなのが、藤野さんの著書『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)です。その内容から、”給料を増やすためにできること”を抜粋してご紹介します。

前回の記事はこちら

 

「給料」は誰からもらうもの?

働くことが「所属」と考えられてきた時代には、「給料は、自分が所属している会社からもらえるお金」と認識する人が多かったのではないかと思います。アルバイト収入を除いて、子どもの頃にもらえるお金は、お小遣いやお年玉がメイン。それらは、自分の親や祖父母・親戚からもらえるもの。家事を手伝うなど、家族のための労働の対価として、お小遣いがもらえるルールをつくっている家庭もあると思います。君も両親が共働きで忙しかったから、いろいろなお手伝いをして、お小遣いをもらっていましたね。

では、大人になって働き始めたときに、給料をくれるのは誰でしょう?
銀行の入金の記録には、会社の名前が書いてあります。給料は会社のルールや上司の評価によって金額が決まります。そして、給料の元手となるのはその会社が稼いだお金です。こうしたことから、給料は会社からもらうもので、僕らは会社から食べさせてもらっている。そんなふうにイメージする人は多いようです。

親からお小遣いをもらっていた生活から、会社から給料をもらう生活に変わる。そんな考え方が如実に表れているのが「初任給」という言葉です。会社に入って最初にもらう給料を指す言葉ですが、「初任」という2文字に、「これからずっとお世話になることになる職場に所属した」というニュアンスがにじみ出ています。

もちろん、就職をして親から独り立ちすることは祝福されるべきことなのだけれど、僕は初回に振り込まれる給料の意味は、それ以上でもそれ以下でもないと思う。「初任給」という言葉は、「働く=所属」の価値観を前提としていて、なんとなく重圧を感じるのです。

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編集部|マネー

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