【女子のミライのお金】20の疑問を専門家が解決!
この先の人生、どのくらいお金がかかるの? 投資ってしたほうがいい? 仕事、結婚、出産、病気になった場合の備え、老後の心配も……何から何まで、お金の悩みは尽きません! ファイナンシャル・プランナーの深田さんがみんなの不安、解決します!
アドバイス/深田晶恵さん(ファイナンシャル・プランナー)

(株)生活設計塾クルー取締役。外資系電機メーカー勤務を経てFPに転身。個人向けのコンサルティングのほか、各メディアで活躍中。自他ともに認めるお酒好き。
【Q1】独身時代にある程度お金を貯めておいたほうがいいですか?
A:もちろんです!
「貯めておいたほうがいい」どころか、独身時代は、むしろ最大の貯めどきです。なぜなら、自分のためだけにお金を使えて、自分ですべてをコントロールできるから。結婚し、子どもができるとそうはいきません。独身時代に〝貯めグセ〞がついていれば先々の人生もきっと安心。反対に、ここで貯める習慣が身についていないと、将来はかなり不安です。

【Q2】老後のために、結局いくら貯金すればいいの?
A:いまは年金額を増やすことを優先して。
「老後資金2000万円問題」が話題になりましたが、老後に必要な貯蓄額は人によって違います。今、with世代のみんなができる一番の老後対策は、会社員を続けて、自分がもらえる年金を増やすこと。年金だけで100%足りるということはないにせよ、女子も働き続ければ、将来、夫婦2人分の厚生年金というご褒美が待っているのです。
【Q3】年金を払わずにすむ方法ってありますか?
A:ありません。
年金は、みんなで助け合う制度。払う/払わないの選択肢はありません。会社員ならお給料から厚生年金保険料として引かれるし、自営業も国民年金の保険料は必ず払います。
【Q4】自分がもらえる年金額を知りたい。
A:働き方によって金額が変わります。
もらえる年金額は、働き方と働いた期間、年収によって変わってきます。会社員のあいだは厚生年金に加入していて、仕事をやめると国民年金のみに。たとえば、40年間働き、その間の平均年収が400万円なら、もらえる年金額は年168万円。これが、同じ平均年収でも20年しか働いていないと、もらえる年金額は年124万円になります。
【Q5】個人年金に入ったほうがいいですか?
A:入らなくていいです!
ひょっとして、両親から「入ったほうがいい」と言われたのでしょうか? 親の時代と今とではお金をとりまく状況が違うので、親に勧められたものがいいとはかぎりません。個人年金保険はその代表。かつて金利が高かった頃は入っておくといい保険の一つでしたが、今は低金利なので有利ではないのです。
【Q6】年金って本当にもらえるんですか?
A:もらえます。
年金は国の制度。破綻することがないように制度を改正しながら時代に対応しています。もらえる分が減る可能性はあっても、まったくもらえないということはありません。