お金と人との付き合い方で人生は変わる!
鈴木紗理奈さんに人間力を養うお金の使い方、聞いてみた。

【PROFILE】鈴木紗理奈

“物”を買い集めるよりも、 “人”にお金を使いたい
勢い任せの散財をしちゃう日があることも、ご愛嬌ってやつ。食事や飲み会、旅行など、身近な大切な人たちと過ごす時間にお金を惜しまず使うのが鈴木紗理奈さんのスタイルです。
「お金は大切だけど、ツール。何かに変えないと意味がないから、だったら私は好きな人と楽しい時間を過ごすために使いたいんですよね。“物”を買い集めるよりも、“人”に使ったほうが、豊かに生きられるような気がして。ただ、息子がいるので、将来的な教育費を見越して収入は貯金にも回してますよ! 意外と堅実なんです」
人情派で姉御肌に見えるものの、人間関係に執着したり、誰かに依存することもありません。「ワクワクしない人には会わない」という、合理的な思考も持ち合わせています。
「友人関係をキープするために気乗りしない女子会に参加するとか、仕事を優位に進めるために好きじゃない人に会うとか……少しでもネガティブな感情を抱いているなら、私は『会わない』ことを選びます。それで壊れてしまう関係は、もともと必要がなかったもの。人間関係に限らず、服やメイクだって、『好きじゃないもの』を削ぎ落としていくことが、より幸せになるための近道なんじゃないかと思います」
20代はブレブレでもいい、それが健康的なんじゃないですか?
「何かを失う決断は怖いけど、やっぱり自分が変わらないと、環境は変わらないから。着ていない服も、ワクワクしない人間関係も、思い切って捨ててみて欲しいですね。でも、『健康的な食生活』だけは捨てたらアカン(笑)。20代の女子はダイエット目的でストイックな節制をしがちだけど、ちゃんとご飯を食べてないと人間はどんどん思考がネガティブになるから。見るもの全てに腹が立ってくるし。健全なマインドを保てていないと、健全な人間関係は築けませんよね」
現状に不満があっても、決して焦る必要はありません。大切なことは、心の奥底にフツフツと煮えたぎる感情から目をそらさないこと。
「私も20代の頃は、世の中に対して不満を抱いていたし、『より良い道があるかもしれない』って思っていました。理想と現実が折り合う着地点を見つけられていなかったんですね。言動がブレブレだったこともあります。でも、そういう第二の思春期みたいな時期に直面するのは、すごく健康的なことだと思います。そんな自分とちゃんと向き合えば、必ずエネルギーを注ぐべきポイントは見えてくるし、人生から悩みが消えるはず。何事も体当たりで経験してきた昭和のオバハンが言うんだから、間違いないで(笑)」
