18.Jan.2018

絵本の世界の可愛さにワクワク、間抜けなドジに爆笑、思い合う家族愛にウルウル。 『パディントン2』

南米ペルーから、イギリスのロンドンにやってきたクマのパディントンが巻き起こす騒動を描いた『パディントン』。その人の良さ(クマの良さ?)とケタ外れなドジぶりゆえか、悪人に目を付けられ、狙われ利用されてしまうパディトン。
新作『パディントン2』では、ペルーに残したオバさんへのプレゼントの絵本(に隠された財宝の秘密!)をめぐり、濡れ衣をきせられて刑務所に入れられてしまいます。が、またしても世間知らずの人の良さと、可愛い失敗のケガの功名で、刑務所を「なんだかちょっと、悪くはないかも」とうっかり思っちゃうような場所に変えてゆきます。特製レシピのマーマレードサンドも美味しそう~。

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ご存知の方も多いでしょうが、原作の「くまのパディントン」は1950年代に出版された大ベストセラー絵本で、映画はその「絵本的」な世界観の映像化に心を砕いています。今回素晴らしいのは、パディントンがペルーに住むおばさんの誕生日プレゼントにしようと決めた絵本。パディントンを育てるために行くはずだったロンドン旅行を諦めたおばさんに、せめて絵本でロンドン観光をしてもらえたら――そんなふうに空想を膨らますパディントンが、やがておばさんとともに絵本の中に入ってゆくところは、本当にファンタジックでかわいらしく、同時にわくわくする場面でもあります。

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この映画が単なるフワフワしたファンタジーでないのは、それでいながら大人の視点もきっちりあるところ。「子育てで楽しみを諦めた」なんていうのもそうですし、「あの怪しいクマはやっぱり犯罪者だった」なんていうヨーロッパの移民問題が透けて見えるようなエピソードも。でも映画を見終わって心がほっこりするのは、そうした問題を懸命に解決してくれる「家族」の存在が感じられるから。ラストには「うるっ」としちゃうこと間違いなしです。

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『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズのヒュー・グラントが怪演する悪役、落ち目の俳優フェニックス・ブキャナンも、今回のすごく大きな見どころ。自分の場所を見つけるパディントンよろしく、間抜けワルの彼が思わぬ居場所を見つけるラストが、これまた大爆笑ですので、そちらも是非お見逃しなく!
『パディントン2』
©kino films

文/渥美志保
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