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【歯科医が教える】早産・低体重児出産のリスクを下げるには?「歯周病予防」がカギ!?

早産・低体重児出産のリスクを下げるには?

こんにちは! with girlsエディターで現役歯科医の野尻真里です。

妊娠中は楽しみな反面、無事に生まれてきてくれるか心配もちょっぴり生まれるもの。

今回は歯医者の視点から、早産、低体重児出産のリスクを少しでも減らすために、お母さんに気をつけてほしいことを書いていきます。

オーラルケアを怠ると危険信号?

普段からスマホを見ながらの無意識歯磨きや、ささっと歯磨きをしている人は黄色信号かもしれません!
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歯磨き怠けが重なった状態で、妊娠による女性ホルモンのバランスが乱れていると、歯肉炎や歯周炎などの「歯周病」になっている可能性があります。

実は歯周病、早産や低体重児出産に関係があると言われています。実際、早産・低体重児リスクがあるとされた妊婦さんの羊水や胎盤からは歯周病菌が発見されています。
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歯茎が腫れて、炎症しています。
重度の歯周病の妊婦さんではリスクが3.57倍も高まると言われており、高齢出産やタバコ、アルコールよりも、早産や低体重児出産のリスクを高めるそうです!!

出産の時に出る物質と歯周病の物質が実はそっくり!

上記のことがなんでおきるの? ということですが……、

通常の出産の際、【子宮の出口を柔らかくし収縮させる物質】が出て、赤ちゃんが出やすくなり出産ができます。

この「物質」こそが歯周病菌が出す物質とそっくりで、出産時期じゃないのにこの物質が出ていると、血に乗って子宮や胎盤に移動し、出産の時と同じように作用してしまうのです。

そしてこれが、早産・低体重児出産なのですね。
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