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妊活コンシェルジュ西岡有可「心と体と妊活と。」

いつか産む、なら知っておいて欲しい。ほんとうの妊活事情【妊活コンシェルジュ西岡有可「心と体と妊活と。」第1回】

夫婦の5.5組に1組は経験しているという、不妊治療。来年には保険適用の範囲が拡大されることとなり、すでに今年1月から、所得制限が外れたり、事実婚を対象とするなど、地方自治体の助成金制度も変更されています。

この流れは不妊治療に取り組んでいるカップルはもちろんのこと、「そろそろ子どもがほしい」と考える人たちにも朗報! 世の中の関心が高まることで、「不妊治療をしているんだ」と他人に話しやすいムードが、たった数年前と比べても一気に広がったように思います。

それでもまだ、不妊治療に関して理解されていないことも多いでしょう。
それは、周囲の理解が得られないということだけでなく、これから子どもをもつ可能性がある、全ての男女自身の知識不足の問題でもあります。

ハードルが低くなってきているからこそ、いつか経験するかもしれない、また身近な誰かが経験するであろう不妊治療について、最新の情報を聞いてきました。
 

with世代の疑問に答えてくれる専門家は…

こんにちは。不妊症看護認定看護師で、妊活コンシェルジュアドバイザーの西岡有可です。妊活分野のオンラインコンシェルジュサービス“ファミワン”で、ユーザーの方からの相談対応や、提出された妊活チェックシートの確認と回答業務を行っています。

私はもともと不妊治療の現場にいるナースでした。
大学院でも不妊の研究をしていたこともあって、十数年間、大きな病院の生殖医療部門の現場で働き、その後、プライベートクリニックに移って数年、そして、現在属する会社の妊活サポートサービスの立ち上げから参加しています。

なぜ不妊治療専門看護師になったのか

ナースは医師よりも患者さんにより近い存在なので、何科であっても人生の大事な場面を一緒に過ごす存在だと思っています。
不妊治療の現場でも、痛く精神的に辛いことも多いので、患者さんとの心の距離がぐっと近づく場面が多いです。そして、毎日受診している方でも、万全を尽くして治療に集中してもらいたいからと、疑問に思っていることを全て医師に聞けている方ってなかなかいらっしゃらないんですよね。混んでいる婦人科も多く、時間をとらせたらいけないと考えてしまうようです。

でもナースだったら、「最近雨続きだよね」なんていう日常的な話もできます。そんな会話を繰り返すうちに、「前回のホルモン値こんなんだったんだけど……」と不妊治療に関しても、話しやすい雰囲気が生まれるんじゃないでしょうか。

それでも、患者さんが転院してしまうとぷつりと関係が切れてしまって、その後どうなったのか、知る術がありませんでした。また、妊娠して不妊治療専門病院を卒業された後、無事に出産されたのかも、とても気になりました。

さらに、不妊治療中に何度もうまくいかないことが続いたときに、本当にこの方にとってベストな治療ってなんだろう、他の選択肢があるんじゃないかと思っても、他の医院の治療法などは提案できないので、もどかしいこともありました。

患者の方々は働きながら、または育児をしながら、どうにかこうにかやりくりして通院している方がとても多く、悩みも多岐に渡りました。だから、病院の中でできるケアからもう少し広げて、その方個人個人に合ったものを提供したいなと思ったのが、私が妊活コンシェルジュアドバイザーとなった理由です。 

今では、不妊だけではなく、患者さんの生活や人生の一部に関わらせてもらう感覚でいます。
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西岡有可

不妊症看護認定看護師として、「不妊」に関する記事を執筆中。「妊活コンシェルジュ」としても活躍。

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