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編集部|ピープル

林真理子が語る、20代、30代のうちにしておくべきこと「逃げることも必要だけれど、見極めは大切。でないと、ずっと逃げることしかできなくなってしまう」

2月に発売された書き下ろし小説『奇跡』(講談社)が10万部を突破し、さらには日本大学の理事長に就任することも発表され、さらに注目を集める林真理子さん。コピーライターとして働いたのち、初書籍『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーに。その後、女性初の日本文藝家協会理事長や、長年、直木賞の選考委員を務めるなど、働く女性として時代を切り開いてきた一人でもある。そんな人生の先輩である林さんに、アラサー世代の悩みを投げかけてみた――。

内面は“見た目”にあらわれる

――10万部を突破した『奇跡』(講談社)は、梨園の妻、つまり歌舞伎役者を夫にもつ博子と世界的な写真家・桂一の不倫をテーマにした小説ですが、主人公は林さんのママ友でもある実在の方で、ご本人に頼まれてお二人の出会いを作品にした、ということからも話題を呼びました。博子さんが“運命の出会い”を果たしたのは32歳、お子さんを産んだ後というのもすごいですよね。

20代の女性ももちろんかわいらしいけれど、30代はその人の生き方が明確になって、人として一つの完成形に辿りつく、いわば人生の盛りとも呼べる時期。私自身、振り返ってみても、一番楽しかったと思いますね。もちろん40代には40代の美しさと楽しさがありますけれど。ただ、30代で花を咲かせるためには、20代をどう過ごすかが重要。生き方が明確になるということは、人によって差がものすごくついてしまうということでもありますから。上辺はとりつくろうことができても、内面の意識はその人の雰囲気に醸し出されてしまうもの。たとえば言葉づかいひとつ、手紙の書き方ひとつとってもね。20代は失敗しても笑って許してもらえるけれど、30代では失笑されて終わりですから。
 
――梨園の妻としての勤めも、家事育児も、すべて完璧にこなしていた博子さんは、きっとそのたたずまいからして凛とした美しさを持った人なんだろうな……というのは読んでいても感じました。

桂一さんは、一目会ったときから博子さんに心をつかまれ、7年間忘れられずにいた。そして再会したときには、博子さんのほうも桂一さんに惹かれたわけですが、これについて「見た目だけで恋をするのが純愛なんて」という感想をいただいたことがあるんです。見た目が、単純な美醜のことを指していると思ったら、大間違い! とくに30歳を超えたあたりから、内面性は如実に人相にあらわれます。笑い方、視線や指先の動かし方、他人に接するときの態度や、声のトーン……すべてをひっくるめて“見た目”なんですよ。

――確かに、どんなに顔の造形が整っていても、なんだかいやな感じがする人っていますもんね……。

造形が整っていなくても、美しいな、きれいだな、と思える人もね。だから、人を惹きつけられるような人間になるための基礎づくりを、20代ではしておかなきゃいけないなと思います。
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