編集部|ピープル

声優・本渡楓の駆け出し時代「役を理解できないときがいちばん苦しい」

現代の渋谷に転生した天才軍師・諸葛孔明が、駆け出しのアーティスト・月見英子の夢を叶えるために軍師として、音楽シーンに革新を巻き起こしていくコメディ漫画『パリピ孔明』がテレビアニメ化! 『三国志』の英雄が渋谷に転生して、音楽シーンを盛り上げる……? 似つかわしいワードの組み合わせと笑って泣ける展開が話題を呼んでいます。

今回、渋谷のCLUBでバイトをしながら歌手を目指すも、オーディションに落ち続け夢を諦めかけてしまう駆け出しのアーティスト・月見英子を演じる声優・本渡楓さんが初登場!

本渡さんが声優を目指していた時代のことや、月見英子に対しての思いをお伺いしたところ、キャラクターにひたむきに向き合う本渡さんの誠実な姿勢を垣間見ることができました。

「駆け出し時代はバイトと高校と養成所を掛け持ちしていました」

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――本渡さんは声優のどんなところに魅力を感じて声優になろうと思ったんですか?

本渡 高校生のころに入っていた演劇部の練習のなかで、台本の読み合わせがいちばん楽しかったんです。私はもともと「あの人になりたい!」という変身願望が強い子どもだったので、声の表現力だけでお嬢様にも赤ちゃんにもなれる声優に無限の可能性を感じて、アルバイトをしながら高校と声優の養成所に通いました。

――当時アルバイトは何をやっていたんですか?

本渡 いろいろやりましたね。平日は学校なので、休日にお金を稼がないといけないから、土日の朝6時から営業しているドーナツ屋さんで働いたり、夏休みに入ったら飲食店をやったり。回転寿司のアルバイトは、いかに大きい声を出せるかを考えるのが楽しかったですね(笑)。混雑した時間帯に「レジお願いします!」とか(笑)。あとは、お腹を空かせたお客さんがワクワクしながらおいしいものを食べている姿を見るのもうれしかったです。
――バイトと高校と養成所の掛け持ちと忙しいなかでも、前向きに働いていたなんてステキです。

本渡 夢に向かって走っていること自体が楽しいという状態でしたね。学校でも演技のことを考えて、家に帰っても自分の声を録音して、ああでもないこうでもないと練習し続けて。
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