ピープル
神崎恵「もう、メイク落としていいですか?」
06.Dec.2019

【神崎恵連載】vol.10「『芯』って、どこで買えますか?」【もう、メイクを落としてもいいですか?】

vol.10「『芯』って、どこで買えますか?」

「神崎さんの芯の強さが好きです」「神崎さんのような芯はどうやったら手に入りますか?」嬉しいことに、そんな言葉をいただくことが増えた。

「芯」とは。自分を信じ、ぶれることなく進むこと、


その芯を自分の真ん中に感じながら、行動し発言し、生きること、でしょうか。

そんなたいそうなものをわたしが持てているかはわからないけれど、そういえば、ここ数年、とても生きやすくなったなとは感じている。芯=生きやすさ。そう感じているひとが少なくないかもしれない。

確かに、わたしも20代30代と、生きているうえでの息苦しさを感じるたびに、自分らしい生き方を貫いているひとを見ては「芯さえあれば多少の波風なんて関係ないくらいに余裕で生きられるのだろう」と羨ましく思っていた。

今わたしが感じている、ちょっとした生きやすさ。それをどうやって手に入れてきたのだろう? 「芯がほしい」という言葉をもらうたびに、心当たりを探っては、答えを見つけようとしている。

   *****
その芯というものは、長い時間をかけて育てたものと、なにか大きなきっかけがあり芽生えるものと、両方があるように思う。心当たりのひとつめとしては、学生時代の環境や経験だ。

中学、高校と神奈川の女子校に通っていたこともあり、それはもういろいろな経験をした。中学の運動部では、とにかく先輩後輩の「こうあるべき」が激しい。廊下では歩いていいタイルの色が決まっていたし、目を合わせて話すことだって了解をもらってから。ときにはミーティングで「今日は神崎の嫌いなところを書いてこのボックスに入れて」というように、悪夢のようなこともあった。

女子校というのは、ときに地獄のような色合いになることがある。

クラス全員に無視指令がでることもあれば、大きな声で誹謗中傷をうけることも珍しくなかったし、制服は焼却炉、上履きの中には画鋲(がびょう)、なんていうドラマみたいなことも経験してきた。ここでへこたれなかったこと。6年間の閉鎖された環境でも、負けるもんかと思えたこと。しまいには、余裕で流せるようになっていたほど、わたしの中にはかなり強いものが育ったように思う。

そしてもうひとつは、美容家として、いろいろなメディアで発信をし始めたころ、オフショルに「モテ」というキーワードは、多くの「面白い」という声と同じくらいにもちろん反感や不快感の
声をもらった。ネットやレビューはもうフクロ叩き状態。ネガティブ千本ノックを受けている感覚だ。

でも、これもまた、わたしの中に育ててきた硬いものを強化してくれたように思う。
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