ピープル
神崎恵「もう、メイク落としていいですか?」
15.Mar.2020

【神崎恵連載】vol.13「帯とおはしょり」【もう、メイクを落としてもいいですか?】

vol.13「帯とおはしょり」

着物が好きだ。

小さな頃から祖母や母に着せてもらうことも多かったし、日本舞踊を習っていた時期もあり、着物とはいい距離感をもって大人になってきたように思う。気負わずに日常の中でも、ちょっとした外出にもさくっと着ることができるし、時々感じる「クローゼットには服はいっぱい、なのに着たい服がない」ときも、着物に袖を通せばそんな気分もリフレッシュできた。

それなりに着物慣れしてきたわたしだけれど、去年初めて試したものがある。


それが対丈(ついたけ)。対丈というのはおはしょりなしで着ることをいうのだけれど、今まではこれに密かな抵抗があった。でも、ふと、おはしょりなしも試したい気分になり着てみると、これが予想以上に楽でいい。ラインも着物なのにすっきりとしたなめらかさが出るというか、新しい着物の魅力に気が付いてしまった。

数年前には、帯ベルトも始めた。


ベルトというのは、言葉のとおり、帯のベルト。腰にまわし、前で交差しとめるだけのもの。だから後ろに結びはなしだ。

これも、着物慣れをしているだけに、試そうと思うまでにわたしにしてはちょっと時間がかかったものだった。

でもこれもまた、かなり楽。着物をたった5分で着ることができるから、結果着物を着る機会が増えたし、バリエーションも幅が広がり、より楽しめるようになった。今までちょっとないな、と思っていたものを受け入れた瞬間、目の前の景色が鮮やかに開けるのを体感してしまったのだ。

この着物の例はいくつもある中のひとつ。


こんな「今まで自分の中になかったものの解禁」をここ数年心から楽しんでいる。
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